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完成された場所ではなく、「一緒に創っていける場所」へ。ZeLoを選んだ理由と今

「整った環境でキャリアを積むべきか。それとも、まだ形の決まっていない場所で、組織作りや新たな領域への挑戦をするべきか。」転職活動の中で、そうした選択に直面した棚橋 研斗弁護士。規模の大きな事務所からの内定もある中で、棚橋弁護士があえて選んだのは、“完成されていない”ZeLoという場所でした。その決断の背景にはどのような思いがあったのか、そして今、どのような仕事にやりがいを感じているのかを聞きました。

完成された場所ではなく、「一緒に創っていける場所」へ。ZeLoを選んだ理由と今
PROFILE

2017年慶應義塾大学法学部卒業。2018年中央大学法科大学院在学中、司法試験予備試験合格。2019年司法試験合格。2020年弁護士登録(第一東京弁護士会所属)。同年、上村・大平・水野法律事務所入所。2024年法律事務所ZeLo参画。主な取扱分野は、スタートアップ/ベンチャー法務、ジェネラルコーポレート、金融法務、M&A、訴訟/紛争解決など。

「完成された環境」の安心感ではなく、「余白のある環境」での挑戦を選んだ

——ご入所までの経緯と、ZeLoへの入所を決めた理由を教えてください。

ロースクール修了後は、都内の企業法務系の法律事務所に入所し、約3年半勤務しました。前職では、企業法務や訴訟など様々な経験を積むことができる環境で、よい事務所でキャリアをスタートできたと思っています。一方で、学生時代から最先端法務への関心も強く、より新しいビジネスや領域に携わりたいという思いも湧いてきて、転職という選択肢も考え始めていました。

実は、ZeLoの名前は新卒時から知っていたのですが、当時は今ほど規模も大きくなく、具体的な選択肢としては考えていませんでした。先端領域に強いという印象はあったものの、自分のキャリアとの接点までは明確にイメージできていなかったのだと思います。

転職活動では複数の事務所を比較検討し、最終的には一定の規模感のある事務所とZeLoの双方から内定をもらいました。その中でZeLoを選んだ理由は、「まだ完成されていない組織」である点に魅力を感じたためです。

伝統やネームバリュー、将来のキャリアの見えやすさという意味では、他の事務所にも大きな魅力があります。一方でZeLoには、組織として成長していく余白があり、私自身もその一員として関わっていけるということが「面白そうだな」と感じました。完成された環境に入る安心感よりも、これから形づくられていく環境の中で、自分自身のキャリアを主体的に描けるという点を重視した、というのが率直な理由です。

「答えのない問い」に向き合う。スタートアップ法務の醍醐味

——棚橋さんの業務内容やクライアントについて教えてください。

私はLSP(Legal Strategic Partner:主に顧問先企業の顧問業務の対応を行う)部門に所属しており、約20〜30社の企業を担当しています。そのうち8〜9割はスタートアップと言ってよいフェーズです。

一方で、ZeLo全体としてはスタートアップに限らず、上場企業や上場準備企業、歴史のある企業、大手金融機関など幅広いクライアントを有しています。そのため、事務所として扱う案件の種類は非常に多様で、どのような顧問先を担当するかは弁護士によって異なります。

その中で私自身は、契約書レビューや利用規約等の作成に加え、生成AIなどの最先端技術を活用した新規ビジネスに関する法的相談や、ヘルスケア領域の相談など、比較的新しい領域の案件を多く担当しています。

——スタートアップ法務の面白さや難しさはどのような点にありますか。

スタートアップ法務の特徴は、法律が明確な答えを用意していないビジネスに向き合う機会が多い点にあると思います。既存のルールの中で安全に事業を行うというより、まだ誰もやっていないことに挑戦する企業が多いため、「このビジネスは適法か」「どの程度のリスクがあるのか」といった問いに直面します。

その際に求められるのは、単にリスクの有無を指摘することではなく、そのリスクがどの程度のものか、どこまで許容可能かといった判断を含めて提示することです。そこが難しさであると同時に、大きなやりがいでもあります。

ZeLoに入所しクライアントと接して思うことは、「リスクがあるならやめる」というクライアントは少ないということです。多くの場合、「一定の法的リスクや不確実性があることは理解した上で、適法性を確保しながらビジネスとして推進できるか」という一歩深い段階でのアドバイスが求められます。そのため、単なる法律上の結論だけでなく、他社の事例や当局の摘発事例などを踏まえつつ、どのような設計であれば現実的に事業を進められるのかという観点から、リスク分析も含めた深い検討をする必要があります。

——顧問先に対して、ご自身はどのような役割を担っていると感じますか。

単なる法律相談への回答者というより、問題を整理し、適切な解決策につなぐ「ハブ」のような役割を担っていると感じています。

スタートアップでは、相談内容が最初から法律的に整理されているとは限らず、経営者の方から課題意識や検討中のアイデアがそのまま寄せられることも少なくありません。その中で、法務の問題なのか、税務・会計・登記など他領域の問題なのかを切り分け、必要に応じて他士業や所内メンバーと連携しながら対応していきます。
また、ビジネス構想の段階から壁打ち相手として相談を受け、リスクを踏まえたうえで「どうすれば実現できるか」を一緒に検討することもあり、いわゆる伴走に近い関わり方をする場面も多くあります。

スピードと柔軟性を兼ね備えた、ZeLoのチーム力

——日々の働き方や業務の進め方について教えてください。

LSP部門では、日々様々な顧問先から相談が寄せられるため、複数の案件を並行して進めています。新規相談への対応と既存案件の進行を両立し、優先順位を都度判断しながらタスクを管理していきます。

また、連絡手段もメールだけでなく、SlackやChatwork等のコミュニケーションツールをクライアントのご要望に合わせて柔軟に使い分けています。前職ではもっぱらメールでのコミュニケーションだったため、色々なコミュニケーションツールにも慣れるまでは少し大変でした。

——顧問先はどのように決まるのですか。

弁護士の希望や事務所全体の案件状況に応じて決まります。

ZeLoには、現在、緩やかなチーム制があります。例えば私はAI・Web3チームに所属しているので、生成AIや著作権、個人情報といった分野に関する相談では、同じチームの弁護士と一緒に案件を担当することが多くあります。

ただ、「緩やかな」チーム制と説明した通り、所属チームの領域によって担当できる範囲が制限されるわけではありません。所内で「こういう案件があるけれど、興味のある人はいますか」と共有されることもあり、他チームの領域の案件に手を挙げることもできます。

実際に私も、所属チームとは直接関係しない案件に手を挙げて参画し、そのまま継続して関わっているものがあります。

——完全な分業型のチーム体制ではないのですね。他チームや他部門、他職種の方との交流はありますか。

はい、職種や部門を問わず非常に多くあります。

ZeLoは全体として非常にフラットな組織なので、コミュニケーションを取りやすい環境だと思います。弁護士同士のコミュニケーションにおいても心理的安全性が意識されており、立場に関係なく意見を共有しやすい雰囲気があります。

オフィスもワンフロアで開放的な作りなので、相談したい時も気軽に話しかけることができます。

また、定期的な1on1の機会もあり、チーム内の先輩メンバーと話す場と、部門長と話す場の二種類が用意されている等、チーム内外のメンバーと相談できる場が確保されている点も安心感につながっています。

法律にとどまらない知識のインプット。ビジネス理解を深め続けることの重要性

——ご自身が今注力されていることはありますか。

幅広い領域の法律に関する知見を増やすことと、ビジネスや技術の仕組みへの理解を深めることです。

顧問業務では、契約書だけでなく、資金調達やストックオプション(以下SO)、労務など幅広い相談が寄せられるため、ジェネラリストとしての力を高める必要性を強く感じています。どのような相談が来ても、まず論点の当たりをつけられる力をもっと身に付けていきたいと考えています。

加えて、法律だけでなくビジネスや技術への理解も重要だと考えています。ビジネスに関して言えば、例えばSOの相談でも、書類のレビューにとどまらず、そもそも何を目的としてSOを発行するのか、なぜこのタイミングでSOを発行するのか、といった背景から理解することで、より実務に即したアドバイスが可能になると思います。法律畑で育ってきた私にとっては、難しく感じる分野もあるのですが、所内のナレッジやより経験のある弁護士とも協議しながら、ビジネス面の理解を深められるように努めています。

技術に関しては、特に生成AIのような分野は、法律だけでなく技術的な背景をある程度理解しておかないと、クライアントと会話が噛み合わないこともあります。すべての技術をエンジニアのように深く理解することは難しくても、クライアントに「この人は話が通じる」と思っていただける程度には、用語や仕組みを押さえておくことを意識しています。

——知識のインプットはどのように行っていますか。

業界ニュースや専門家の解説などを通じて、日常的にインプットを行うようにしています。

また、所内で気軽に相談できる環境が整っていることも大きな支えです。弁護士同士はもちろん、司法書士など他士業との連携も多く、実務的な判断に迷った際にはすぐに相談できる環境があります。

弁護士の人数も増えてきており、色々な専門分野や経験を有しているメンバーが所属しているので、事務所全体として提供できる価値が大きくなっていっていると思います。

——今後取り組んでいきたいテーマはありますか。

外部発信と業務の効率化です。

自身の所属するAI・Web3チームでは、セミナーや執筆活動等に積極的に取り組んでいくことを目標としています。私自身も、その取り組みに主体的に関わっていきたいと考えています。

知識のインプットを通常業務と並行して進めていくことは決して簡単ではありませんが、チームのメンバーとも協力しながら、案件を通じて得た知見や経験を外部に発信していく機会を、今後増やしていきたいと思っています。

業務の効率化に関しては、全所的に意識を高めて取り組んでおり、メール対応や論点整理、文献等のリサーチなど、AIを補助的に活用できる場面も増えています。その中で、私自身もAIの活用について日々模索しています。大きな方向性としては、リスク判断の部分など、本質的な価値を発揮すべき業務に、より多くの時間を割けるようにしていければと考えています。

挑戦的な環境でも、同じ方向を向いて走る仲間がいる

——棚橋さんが思う「ZeLoの良いところ」について教えてください。

事務所全体としてVISION「リーガルサービスを変革し、法の創造に寄与し、あらゆる経済活動の法務基盤となる」の実現に向けて同じ方向を向くことができている点が、最も良いところだと思っています。

人を大切にしているという点も良いところですね。他人を責めるようなコミュニケーションの取り方をするメンバーもいませんし、士業のメンバーとスタッフとの間でも互いを尊重しあっていると感じます。

私は新任弁護士のリクルートにも携わっていますが、事務所の規模が大きくなっている中でも、インターンシップ等においてその姿勢は変わらずに表れていると思います。

一度に受け入れる人数を少人数に絞り、学生の興味関心に合わせて、できる限り様々な弁護士と会話する機会や、実務に触れられる場を設けるようにしています。学生一人ひとりと丁寧に向き合うようにしている点は、入所して感心したところです。

——最後に、本記事の読者の皆様へメッセージをお願いいたします。

現在、生成AIの技術が急速に進歩しており、弁護士としての働き方や求められる弁護士像も大きく変わりつつあると感じています。

そのような中で、新しい時代の弁護士として、自ら価値を考え、主体的に行動できる方に仲間になっていただけると嬉しいです。特に、ビジネスそのものへの関心を持ち、クライアントの課題や挑戦を理解したうえで、リーガル面から支えていきたいと考える方には適した環境だと思います。

スタートアップや新しいビジネスに伴走する仕事は、難しさもあり、タフさも求められますが、その分やりがいも大きいと感じています。弁護士として提供できる価値を実感できる場面も多く、また、事務所としても挑戦を後押しするカルチャーがあります。

変化のある環境で、自身も成長しながら働きたいと考えている方にとって、ZeLoは非常に魅力的な環境です!

※掲載内容は掲載当時のものです(掲載日:2026年4月28日)

(取材:法律事務所ZeLo人事採用チーム、写真:根津 佐和子、編集:ZeLo LAW SQUARE編集部)

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