前例なき挑戦に、共に挑む─Visual BankとZeLoが目指す「日本のスタンダード」

弁護士
室井 剣太

弁護士、AI Practice Group統括
島内 洋人

社会保険労務士としての経験をベースに、労務DDや人事制度構築など、より戦略的な領域へ──安藤社労士がZeLoで取り組むのは、企業の成長フェーズに寄り添ったコンサルティング。本記事では、ZeLoに所属する社労士の業務内容やその魅力、そしてチームの展望について聞きました。
──はじめに、安藤さんがZeLoに入所されるまでの経緯を教えてください。
私は社会保険労務士として登録をして20年程になります。大学を出てからおよそ1年程メーカーの営業マンとして働いた後に資格を取得しました。
キャリアの大部分は社労士法人ですが、事業会社の人事部に2年程在籍していたこともあります。社労士事務所でクライアントの労務管理業務をお受けするのも社労士の仕事の1つですが、会社の中の労務管理や人事管理等も経験したいと考えてのことでした。
その後は前職のコンサルファームに転職し、労務周りを中心としたコンサルティングを10年程経験したのち、ZeLoに入所しました。
──営業職をされているなかで、なぜ社会保険労務士の資格を取ろうと思われたのでしょうか。
機械メーカーの営業マンとして「他人が作ったモノ」を売るなかで、自分の知識等を商品として、全てを自分の責任として商売をしたいと思うようになりました。その実現のために様々な資格について調べていて出会ったのが社労士という資格でした。
家族や友人、職場で知り合った人たちもそうですが、世の中には働いている方がたくさんいますよね。社労士は、その働いている人達を助けられるような仕事だと思ったので、この道に決めました。
──前職のコンサルファームでのご経験について教えてください。
主にIPOやM&Aに際しての労務デューデリジェンス(以降、労務DD)や労務コンサル、そして人事コンサルを10年経験しました。拠点が全国の主要都市にありましたので、東京に限らず様々な地域のお客様のサポートをしていました。
コンサル業務については未経験でしたが、社労士としてのキャリアはその時点で10年程あったので、労務管理の知見を活かして貢献する想定で入社させてもらいました。
──ZeLoの環境や業務について、ご入所前に想像されていたものと、ご入所から一年経過した現在を比較するといかがでしょうか。
前職から培ってきたものを活かして仕事をするということに加えて、ZeLoは法律事務所なので、弁護士の先生方とM&AやIPOの案件に一緒に取り組むことで、労務の観点に留まらず広い視野を持って案件と向き合うことができるような環境を期待していました。
最近では労務DDの場面で弁護士と社労士で入ることも多くあり、弁護士と協業する機会も徐々に増えてきた点は非常に良かったと思っています。
私自身が司法書士の資格を保持していることもあり、今後は司法書士との接点を持つような案件も獲得できればと思っています。
──案件としてはどのようなものを取り扱われることが多いのでしょうか。
労務DDやそれに基づくコンサルティングや相談対応、そして就業規則等の規定類の整備が多いですね。
──労務DDを取り扱う社労士はそれほど多くないですよね。一連の流れについて詳しく教えてください。
労務DDの構成要素としては、資料の調査とインタビューがあります。資料の調査は、クライアントの人事労務関連の資料を確認し、違法性の有無や実態と規定との乖離がないかを精査します。インタビューでは、資料調査で違法性があると判断した点についてクライアントの労務管理担当の方に聞き取り調査を行い、事実確認をします。そして、その結果を報告書にまとめて納品するという流れです。
社労士の中でも労務DDについては経験がない方が多く、ハードルが高いと感じられるのではないかと思います。しかし実際には、これまでに培われてきた知識や経験を活用して必要な情報をうまく引き出すという応用的な業務なので、DD自体は未経験でも問題ありません。知識の使い方を掴むまでは苦労することもあるかもしれませんが、私や他のメンバーがサポートします。
──コンサルティング業務の内容や面白さについて教えてください。
最近多くご依頼をいただいているのは、他の社労士事務所様が実施された労務DDの結果を基に、労務体制を是正するというケースです。
コンサルティングの面白い点としては、「正解がない」というところです。労働法は基準ではあるものの曖昧にできている部分も多いので、クライアントと近い距離でコミュニケーションを取りながらニーズにあわせて着地させるというのが腕の見せ所ですね。
規定類の整備についても同様ですが、クライアントの話をきいて得た情報の整理や取捨選択がうまくできると良い結果につながります。ここで言う「きく」という言葉の、相手の話を「聴く」、質問するという意味の「訊く」の二つの側面のバランスが取れるようになると、クライアントとの関係作りも案件も上手く進んでいくようになると思います。
──案件の傾向として、「ZeLoならでは」という特徴はありますか。
ZeLoはスタートアップの支援にも力を入れているので、成長著しい組織に携わる機会が多くあります。クライアントのフェーズに合わせたコンサルティングなど、組織の成長に伴走しながら支援ができるのはZeLoならではの傾向です。基本的に給与計算や手続き業務を引き受けず、コンサル業務を拡大していくというスタンスの事務所は他にあまりないのではと思います。
最近対応したIPOの関連のコンサルでは、クライアント・金融機関・ZeLoの三者間の良い落とし処を見付けて着地させることができたのですが、弁護士との内部連携あってこその成功でした。
──今最も力を入れていることについて教えてください。
私自身は、外部発信や外部との関係作りに力を入れています。例えばHR系のベンダーさんとのセミナー共催や、金融機関での勉強会の開催等、コミュニケーションを取って関係作りを行っています。
外部発信においては、広報・マーケティングやインサイドセールスのチームが一緒に動いてくれるという点がZeLoの大きな強みですね。多い時には週に3回程セミナーの予定が入ることもありますが、資料作りや集客の面で組織的にサポートしていただいているので、一本一本のセミナーを着実に行うことができています。
また、チームの観点では、メンバーの育成や組織の能力の底上げをしていかなくてはいけないと考えています。案件へのメンバーのアサインはスキルや経験に応じて行い、二人一組で補完し合うという体制を敷いていますが、今後案件数が増加しても安定して遂行できるように、メンバーを増やしていくことも責務です。
──今後、チームとして伸ばしていきたい領域はありますか。
IPOとM&Aを中心に伸ばしていきたいですね。労務的なコンサルティングに加えて、人事的な側面では人事制度構築や等級制度、報酬制度や評価制度についても順次広げていこうとしています。
人事労務の領域でトータルサポートが可能な体制を万全にしてから、さらに人事領域、人に関するサービスをどんどん広げていきたいと思ってます。
──メンバーを増やしていきたいということですが、どのような方がマッチしそうでしょうか。
一番は、勉強が苦ではない方ですね。
そして、ZeLoではチーム内外のメンバーとの協力によって組織的に成果を追い求めることが多いので、単独でというよりは組織で仕事をしていくという感覚を持っている方が合うのではないかと思います。
クライアントに対してしっかりとサービスを提供して喜んでいただけた結果、新たなクライアントを紹介いただいて仕事が増えるというのが理想だと思いますので、しっかりとしたクライアント対応のできる方が来てくださるといいですね。
──最後に、本記事の読者の方や転職を検討されている社労士の方へメッセージをお願いいたします。
ZeLoには、経験や知見を生かしてより高度な仕事に挑戦していける環境や機会があります。まずはカジュアルにお話しできればと思いますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
※掲載内容は掲載当時のものです(掲載日:2025年7月30日)
(取材:法律事務所ZeLo人事採用チーム、写真:根津 佐和子、編集:ZeLo LAW SQUARE編集部)