利用規約の見直しで営業フロー&工数を大幅改善!急成長SaaS企業が語る、ZeLoの「伴走型」法務サポート – 株式会社Resilire

弁護士、広告・表示部門統括
伊藤 敬之

弁護士
伊藤 龍一

企業の法務部門での長年の経験を経て、法律事務所ZeLoのアウトソーシング部門に参画した金子順事弁護士。ソフトバンクグループや福岡ソフトバンクホークスでの経験を活かし、新たなキャリアをスタートさせた金子弁護士に、転職の経緯や契約書アウトソーシング事業への思いを聞きました。
2004年法政大学法学部卒業。2006年中央大学法科大学院修了。2007年弁護士登録、2008年ソフトバンク株式会社(現:ソフトバンクグループ株式会社)入社。2010年11月~2013年2月、通信事業会社であるWireless City Planning株式会社に出向。2013年から福岡ソフトバンクホークス株式会社に出向・転籍。2020年6月から同社経営企画部部長として、法務・コンプライアンス、経営企画部門を主管。2025年3月、法律事務所ZeLo参画。法務・コンプライアンス部門はもちろん、経営企画、総務、渉外、リスク管理、情報セキュリティ等の幅広い経験に基づくアドバイスを行う。
目次
──まずは金子さんのご経歴を教えて下さい。
法政大学を卒業後、中央大学法科大学院に進学しました。大学院では、将来を見据え「法律の知識はビジネスの場でもきっと役立つ」と考え、弁護士資格の取得に挑戦しました。
新卒で入社したのはソフトバンク株式会社(現:ソフトバンクグループ株式会社)です。そのとき、PHSのウィルコムさんの会社再編の案件を担当することになり、その後、分社化によって設立されたWireless City Planning株式会社に出向しました。そこで2年ほど勤務した後、福岡ソフトバンクホークス株式会社に出向し、2013年から12年間、多くの経験を積んできました。
──事業会社と持株会社、それぞれでの業務の違いについても教えてください。
ソフトバンクのような持株会社では、幅広い視野でグループ全体の戦略や方向性を考える必要があり、子会社管理やコンプライアンス等も重要になってきます。またプロジェクト案件では、外部の法律事務所との連携が必要不可欠です。
一方で、ソフトバンクホークスのような事業会社では、すべての案件を外部に依頼するのではなく、特定の法的論点が発生した際に専門の法律事務所を活用するスタイルが一般的です。日々の業務における法的判断の多くは社内で完結しており、特に規模の小さい会社ほど法務担当の裁量が大きくなります。
私自身も法務責任者として、リスク判断を含めた意思決定を自ら行える環境にやりがいを感じていました。
──スポーツビジネスが急成長している中で、福岡ソフトバンクホークスでは、12年間をどのように過ごしてこられたのでしょうか。
まさにこの12年間は、会社としても大きく成長を遂げた時期でした。現在、福岡ソフトバンクホークスは日本のスポーツビジネスにおいて、圧倒的な売上規模を誇っています。私が入社した当時の売上高や従業員数は現在約1.5倍を超える水準になっていますし、これからもまだまだ成長すると思っています。
球団だけでなく、自社でドームや二軍の施設も保有しており、ドームで音楽イベント等を自主開催したり、eSportsチームも保有しています。さらに隣接地にはエンターテインメントビルを建設するなど、事業の幅も広がっています。野球興行といっても法人営業や放映権販売から個人のチケット、グッズ、飲食、ファンクラブ事業がありますし、グループにはタレントマネジメントやグッズ関連の企業があるなど、非常に多岐にわたります。
野球はシーズンがあることもあり、1年の区切りが大きいです。その中で、毎年、新たにお客様に感動してもらうために常に新しいことを考える雰囲気があります。
私自身、法務部門以外に経営企画なども担当していたこともあり、本当にさまざまな挑戦があって、12年間飽きることなく、常に変化と成長を感じながら仕事をしてきました。
──転職を考えた理由は何だったのでしょうか。
実は当初、本格的に転職を考えていたわけではありませんでした。日本組織内弁護士協会の九州支部長をやっていて、企業法務で仲の良い人から「自分の市場価値は転職市場を意識しながら常に把握しておいた方がいい」と助言を受け、エージェントの話を聞くことにしました。ソフトバンクグループ通算で15年以上経ったので、まずは話を聞いてみようと思ったのがきっかけです。
ただ、最初に転職エージェントには「転職しない方がいいんじゃないですか」と言われました。でも、ZeLoの話を聞いたときに、普通の法律事務所とは少し違った感じで、すごく面白そうだと感じました。
──具体的にはどんなところが面白そうだと思いましたか。
企業からの契約書アウトソーシングの事業を本格的に拡大していきたいという話がありました。私自身も企業の法務部門にいる中で、非コア業務や定型的なものを外に出したいという思いがあったんです。それを受けている事務所はあまりなくて、欧米では盛んですが、日本でもこれから需要が高まるだろうという中で、ZeLoなら日本一の事務所になれるんじゃないかという思いがあり、そのチャレンジに参加したいと思いました。
──ご自身のどんな知見やスキルが、この事業に活かせると思いましたか。
企業ごとに法務のスタンスや捉え方が違うので、いろんな考え方を理解している部分で、クライアントに合わせてアジャストできるのではないかと思いました。
──入所前と入所後で、ZeLoに対する印象のギャップはありましたか。
ZeLoは挑戦しているイメージが強かったので、すごくガツガツしているのかなと思っていましたが、意外とそうでもなくて、ナレッジシェアなど、メンバーの成長支援やチームの協力体制にも力を入れていることに気づきました。若い方が多くて元気なイメージがありましたが、みんな落ち着いていて協力し合っている印象です。
──具体的には、どんな業務を担当しているのでしょうか。
各企業から契約のチェックなどの依頼が来て、それをパラリーガルの方が最初に見た後に、内容を確認し、クライアントに返答するという具体的なアウトソーシング業務を担っています。顧問業務をメインに取り扱う「LPO(リーガル・プロセス・アウトソーシング)部門」に所属していますので、法律顧問先のいくつかの会社の回答もしています。想定していたよりも通常の弁護士業務に近い部分もあり、アウトソーシング業務と、従来型の弁護士業務をおよそ半々の割合で担当しています。
──アウトソーシング事業で担当しているお客様の規模感やニーズについて教えてください。
様々な企業様に導入いただいていますが、比較的大手企業が多いです。「特定の分野や業務のみをアウトソーシングしたい」という企業もあれば、最近では転職市場の活性化で「法務担当者がいなくなって業務が回らないのでアウトソーシングしたい」というニーズもあります。
──課題と感じていることはありますか。
クライアントごとに求めているものが大きく違うと感じています。非定型的な業務の処理を効率化したい企業もあれば、単純に人手が足りないなかでクオリティを担保しながら業務をアウトソーシングしたい企業もあります。契約書の対応でも、とことん戦いたいクライアントもいれば、クリティカルな部分だけ対応してほしいというクライアントもいます。
同じような契約案件でも、クライアントによって期待が異なるので、しっかりとニーズを把握する必要があるんです。丁寧に長文で回答することを喜ぶお客様もいれば、簡潔にポイントだけ知りたいお客様もいるので、成果物や時間のかけ方をそれぞれ調整する必要があります。
──将来実現したいことを教えてください。
アウトソーシングチームの組織をより強固なものにして、事業を拡大していきたいと思っています。人材を増やすことはもちろん、クライアントのニーズに合わせたサービス提供ができるよう、クライアントごとの要望をしっかり把握することが重要だと思っています。
──ZeLoへ入社を検討している方へメッセージをお願いします。
さまざまな人材がいて、多様な挑戦を後押ししてくれる事務所だと感じています。自分の可能性を広げたいなら、素晴らしい事務所だと思います。私のように15年以上企業だけで経験を積んだ人が法律事務所に移るのは一般的には難しいと思いますが、ZeLoは各メンバーそれぞれの経験をしっかりと評価して人材を採用しています。自分自身がここに参画できたのもそうですし、さまざまなタイプの人がいるのが魅力だと思います。
※掲載内容は掲載当時のものです(掲載日:2025年5月12日)
(写真・文:スイセイ)