介在価値の大きさがやりがいに繋がる──私がZeLoに転職したワケ
Attorney admitted in Japan
Akihiro Saotome
「個性豊かな法律事務所ZeLoの新人弁護士を、先輩弁護士から紹介したいーー。」そんな想いでスタートした本シリーズ企画。第3回は、新卒でZeLoにジョインし、スタートアップ法務やパブリック・アフェアーズを中心に企業法務全般に関わる髙木友貴弁護士(74期)を紹介いたします。紹介者は、髙木弁護士と公私ともに仲の良い南知果弁護士有資格者(68期)(留学中につき登録抹消)です。
ーーはじめに、お二人の自己紹介をお願いします。
髙木:2021年に大学を卒業し、2022年4月末に新卒でZeLoにジョインしました。現在は、スタートアップ法務やパブリック・アフェアーズを中心に企業法務全般の弁護士業務に携わっています。
南:私は68期で、2018年4月に前職の西村あさひ法律事務所からZeLoに移りました。今はアメリカに留学中です。留学前は、パブリック・アフェアーズをはじめとしたスタートアップ法務に深く携わっていました。特に、日本でもっとイノベーションを起こすためのルールメイキングの仕事をする中で、海外のビジネス環境や法制度について関心が高まり、海外で生の情報を得られる環境に身を置きたいと思い、2021年7月から留学しています。
ーー南先生と髙木先生はかなり仲良しで共通点も多いと聞きますが、お互いの出会いや第一印象はどういった形だったのでしょうか?
南:髙木さんと初めて会ったのは2019年12月なので、もう3年近く前になります。まだ髙木さんが大学3年生のときで、既に予備試験に合格して弁護士を目指していたころです。スタートアップに関心があって、スタートアップのカンファレンスでスタッフもしていると聞きました。私は大学時代、勉強するかお酒を飲むかしかしていなかったので、全然違っていてすごいなと感心した記憶です。大学3年生とは思えない落ち着いた雰囲気もあって、とても印象に残っています。
髙木:南先生に初めて会ったのは、私が予備試験に合格した直後の時期で、ちょうどその頃、法律事務所の就職活動を視野に入れていました。大学時代からスタートアップに興味があり、弁護士としてスタートアップに携わって仕事をしたいと思っていたので、自分がやってみたいと思っていたことを実現している方が目の前にいらっしゃるという事実にワクワクしたのを今でも覚えています。南先生が楽しそうにお仕事のことを話す姿が印象的で、弁護士になりたいという気持ちが一段と高まりました。
ーーそもそも髙木先生はなぜ弁護士になろうと思ったのでしょうか?
髙木:大学1年生の夏に、シリコンバレーに行き、スタートアップの熱気や雰囲気に惹かれ、スタートアップに携わりたいと思ったことがもともとのきっかけです。
それから、いろいろと調べていく中で、シリコンバレーで頻繁に利用した、Uber (編注:Uber Technologies Inc.)やAirbnb(編注:Airbnb, Inc.)などのサービスは当初は法規制があり、サービスとして展開できなかったにもかかわらず、その規制を乗り越えてサービスを拡大させ、人々の生活の役に立っていることにすごいなと衝撃を受けました。
大学で法律を学んでいましたが、裁判の場面など「問題が起こった時にどう対処するか」という側面で法律が使われることが多い印象でした。しかし、ビジネスを積極的に進めていくという方面でも法律が使えることを知って、魅力を感じ、弁護士としてスタートアップに携わりたいと思うようになりました。
ーーその後、なぜZeLoにジョインしようと思ったのでしょうか?
髙木:どの法律事務所に就職すべきか迷っている時に南先生に出会い、そこで初めてZeLoのことを知りました。ZeLoの「リーガルサービスを変革する」という創業理念に深く共感したんですよね。ZeLoはこれからどんどん大きくなっていく余白のある組織なので、組織と一緒に、自分も成長できたらうれしいなと思いジョインを決めました。
南:髙木さんが入所を決めた頃と今とで比べても、弁護士も10名以上増えていますよね。私が留学に行ってからの1年間でも組織がものすごく成長していて、スピードの速さを感じています。ZeLoに入所を決める前は、大手の法律事務所とも迷っていましたよね。
髙木:最後の最後まで大手の法律事務所とは迷いました。でも、スタートアップ、ルールメイキングの分野に携わりたいという私が弁護士を目指した原点に立ち返ると、ZeLoしかなかったんです。また新しいことにチャレンジし続けるZeLoのカルチャーや、若手でも第一線で活躍する先輩弁護士の姿に惹かれたのも、ZeLoへ決めた理由のひとつです。
南:私も、仕事をする上で、どんな環境でどんな人たちと働くかってとても大事だと思っています。ZeLoは、起業アイデアを武器にこれから会社を設立するという起業家から、成長中のスタートアップ、上場が近いまたは上場後の会社まで、幅広いクライアントにご相談いただいています。解決したい課題と取っ組み合っていたり、なにか面白いことをしてやろうと企んでいたりと、チャレンジしている方々に日々刺激をもらえる環境です。また、ZeLo自体もスタートアップのようなところがあり、より良いリーガルサービスの提供のために、弁護士・スタッフ含めたみんなが様々な新しいことにチャレンジしています。髙木さんと話をするうちに、髙木さんは絶対にZeLoで活躍できるし、活躍してほしいと思うようになりました。
まずは大手事務所で経験を積むという考え方ももちろんありますが、特にスタートアップの起業家は年齢が若い方も多いので、同じ世代の同じ目線で相談に乗れるのは、スタートアップを支援する弁護士として、とてもプラスだと思います。私は最近、新しく出会う起業家の方が皆さん年下になってきました。(笑)
ーーお二人が仲良く話している姿を見ると、まるで師弟関係を見ているかのようです。お二人とも司法修習地も同じ、「沖縄・那覇」ですよね。
南:私が那覇で修習を行い、とても楽しかったので、髙木さんにもおすすめしていました。髙木さんが那覇修習に決まったのが嬉しすぎて、私が使っていたスキューバダイビングのフィンとマスクをプレゼントしたのですが、使えました?(笑)
髙木:沖縄では、夏の期間ほぼ毎週のように使ってました!今でもダイビングは趣味として続けていて、南先生からいただいたフィンとマスクを愛用してます。
ーー本当に仲の良いお二人ですが、南先生から見た髙木先生の良いところをぜひ教えてください。
南:髙木さんのすごいところは、好奇心旺盛で自分のやりたいことをきちんとアピールでき、しかも行動力があるところです。たとえば、髙木さんが学生時代に、話を聞きたいと思った弁護士に自分でアポを取って返事をもらって会いに行ったというエピソードを聞いたときは、その行動力を私も見習わないとなと思いました。
ーー逆に、髙木先生から見て、南先生の憧れているところはありますか?
髙木:自分が先頭に立って、新しい世界、領域をどんどん切り拓いていく姿に憧れています。弁護士の通常業務という枠にとらわれず、自ら情報を発信して、自分の足を動かし、新しい出会いや学びを常に得ている姿が印象的です。複数のスタートアップ企業に出向したり、官庁に何度も足を運んだりと、事務所の中に閉じこもらず、常に外に向かって活動されていらっしゃるのは見習いたいと常日頃思っています。
ーー髙木先生は2022年4月末にZeLoに入所し、働き始めて5ヵ月が経過しました。実際の弁護士業務はいかがでしょうか?
髙木:難しいこと、悩ましいこともたくさんあり、日々悔しい気持ちはあります。それでも、今まで知らなかった法律をリサーチしたり、新しいビジネスモデルに関する法規制を考えたりするのは楽しいです。
入所してからこれまでの5か月ほどの間に、所内のほぼすべての弁護士と一緒に仕事をする機会があり、日々の業務の相談など色々な場面で多くの先輩弁護士にサポートいただいています。
また、ずっとやりたかったスタートアップ法務やルールメイキングの分野に携わることもできて、起業家の方と話をしたり、会社の成長を法務の面からサポートできたりするのもやりがいを感じています。
南:弁護士として仕事を始めた当初、初めてのことだらけで大変だったのを思い出します。髙木さんが入所するタイミングで私はアメリカ留学に来てしまっていたので申し訳なかったのですが…。髙木さんがZeLoの内定を承諾してくれたときは、まだ日比谷オフィスで、とてもじゃないけどピカピカ・キラキラとは言えず、弁護士・スタッフ数も今に比べると全然少なかったです。しかし、入所するタイミングではメンバーも増え、新卒でも複数の先輩弁護士にサポートしてもらえる体制になったので、安心して留学に来られました。
ーー最後に、髙木先生が今後チャレンジしたいことを教えてください。
髙木:「法規制を乗り越えてスタートアップの成長を支える」というところに魅力を感じて弁護士を目指したので、さまざまなスタートアップに巡り合って、伴走し、大きくなっていくというところに携われたら嬉しいなと思います。
南:ワクワクしますね。ZeLoは、集まる人が自分らしく伸び伸びと力を発揮できる場であってほしいと私はとても強く思っています。ぜひ髙木さんらしく、活躍していってもらえたらと願っています!
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※記事の内容は掲載当時のものです(掲載日:2022年9月29日)
(編集:高田侑子、田中沙羅、ZeLo LAW SQUARE 編集部 写真:岡戸雅樹)