パラリーガル 高井正巳によるおすすめ本7選

必携 類語実用辞典/三省堂

いきなり辞書か！という感じですが（笑） 法律の仕事に六法が必要なのと同様に、文章を書くときには辞書が必要です。 類語辞典は、同じ言葉が何度も続いてしまうとき、適切な言葉が浮かばないときに引くと便利です。

マイクロカウンセリング技法―事例場面から学ぶ/福原 眞知子

コミュニケーションでは「傾聴」が大事ってよく聞くけど、具体的にどうすればいいの？ そんな疑問に答えてくれるのがこちら。 本書はカウンセリングの専門書なのですが、相談事例のテープ起こしやビデオも付いており、話の聴き方のどこがどう悪いのかという点がわかりやすく、独習できる貴重な本です。 普段の会話にちょっと取り入れてみるだけでもけっこう変わるなと思います。

星の王子さま/サン=テグジュペリ 河野 万里子訳

「いちばんたいせつなことは、目に見えない」 高校生のときに出会って、物語を書くようになったきっかけの本です。 スタジオジブリの宮崎駿監督も、サン=テグジュペリの愛読者で影響を受けているとのこと！

この本では、何のために働いているのかわからなくなっている大人が出てくるのですが、多様な働き方がある現代、働くことにもお金や数字だけではない精神的な価値が大切になってきていると思います。

ZeLoは活気があり自由な風土で、各々が生き生きと働いています。 それは、「クライアントの悩みを解決したい」「リーガル・イノベーションを通して社会を良くしたい」という目に見えない信念やビジョンを持っているメンバーが集まっており、ひとりひとりの想いが線で結ばれているからなのだと感じています(今良いことを言いました)。

穴 HOLES/ルイス・サッカー

アメリカのYA文学（Young Adult、「若い大人」である中高生を主な対象とした児童文学のジャンル)。 冒険を通して成長や友情を描いた王道展開に、見事な伏線回収が痺れます。 YA文学は、テーマが深かったり困難がありつつも最後は希望がある形になっていたりして、大人も楽しめる作品が多いです。

カラフル/森絵都

日本のYA文学の地平を切り開いた代表作です。勇気をもらえますし、泣けます。

砂漠/伊坂幸太郎

伊坂作品はどれも面白いのですが、これは仙台の大学生を描いた話で、伊坂幸太郎と同じ大学出身の私は思い入れがあります。

コミック版世界の伝記 伊能忠敬 /ポプラ社

歩いて日本地図を作った伊能忠敬の物語です。 伊能忠敬は幼いころから勉強、とりわけ天文学が好きでしたが、家や村での仕事のため一時は学問を諦めます。その後、隠居し50歳で江戸に学問修業に出て地理学・天文学を修め、地図を作り上げました。

学問を楽しむこと、何かを始めるのに遅いなんてことはないこと。 大きな夢を持ち、前に歩き続けること――

こうした情熱を彼から教わり、それを忘れないために、デスクに肖像画を飾っています。

ZeLoのメンバーは歴史や学問が好きだったり、知的好奇心・熱い向上心を持っていたりする人が多いので、デスクにこれを置いていても浮きません（笑）。

Diversity is strength-多様性こそ強み

というバリューを掲げているとおり、メンバーそれぞれに個性があり多様性に富んでいるので、毎日飽きないです！

（このシリーズは、絵が今風でドラマ・ストーリーがあり、読ませる伝記漫画になっています。）

ここまで読んでくださりありがとうございました。 こんな本があって、こんな人がいるんだなと思っていただければ幸いです。 さて、次回は弁護士なのにエンジニアで文学も好きという天野文雄弁護士にバトンを渡したいと思います！ どんな本が登場するのでしょうか？お楽しみに！

パラリーガル 高井正巳のプロフィール

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