介在価値の大きさがやりがいに繋がる──私がZeLoに転職したワケ
Attorney admitted in Japan
Akihiro Saotome
こんにちは!法律事務所ZeLo・外国法共同事業です。今回は当事務所のリーガルサービスにおいて欠かせない「パラリーガルのお仕事」についてご紹介します。弁護士の補佐とは言われるものの、具体的にどんな業務をしているかイメージが湧きにくいパラリーガル。実際の業務内容やキャリアについて、ベテランのTさんと新人のSさんに、対談形式で語ってもらいました!
目次
2019年に入所したパラリーガル。もともと法律系の資格を持っており、Sさんの先輩としてオンボーディングやOJTを担当。
2021年春に第二新卒として入所。法律事務は未経験だったが、Tさんの後輩として指導を受け、パラリーガルとして活躍中。
今日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします。というか私、犬になってるんですが…
匿名ではあるんですが、せっかくなのでより雰囲気が伝わるよう、似顔絵を描いてみました!
Sさん、イラスト描くのが趣味なんですよね。
そうなんです。このイラスト、所内でも似ているって評判でうれしかったです(笑)
私たちはLPO(Legal Process Outsourcing)という、いわゆる企業の日常的な顧問業務を担う部門に所属しています。
ZeLoではその他に、M&Aや訴訟などの個別案件を担当するPLS部門(Professional Legal Services)、海外案件を中心に扱うCross Border部門、特許や商標出願、企業の知財戦略を担う知財部門などがあります。パラリーガルのメンバーは、それぞれの専門性に合った部門に配属されています。
LPOのクライアントはスタートアップ企業と上場企業が半々くらいです。クライアントの課題によって、多様な専門家でチームを組み、私たちパラリーガルも協働して対応を行っています。
パラリーガルは、各自が得意な分野を生かしつつ、互いに未経験な仕事や不得手な分野を補い合いながら業務にあたっています。
パラリーガルの場合だと、11時~16時がコアタイムになっています。出勤時間が自由に決められると、プライベートな時間と勤務時間を調整できて働きやすいです。だいたい8時~9時頃に出社しています。
私は9時~10時頃に出社し、まずはSlackやChatwork、メールなどを確認して対応します。日中は主に、契約書のレビューを中心に行っています。レビューだけでなく、契約書や利用規約のドラフト、法律相談のリサーチの他、クライアントとの会議に参加することもあります。
同じく、日中は自分が担当している業務に対応したり、事務所内部やクライアントとの会議に出席したりしています。最近は17時~18時頃に終業し、退勤しています。
業務内容としては、契約書レビューや法令リサーチなど、企業法務で発生する業務全般を行っています。
Sさんは法律事務未経験ですが、どうしてパラリーガルとしてジョインされたんですか?
前職は公務員で、法律に関する仕事とは異なる畑の仕事をしていました。正直ZeLoにジョインする前は、弁護士の補助というイメージしかありませんでした。
しかし、代表の小笠原匡隆弁護士が創業時の思いを語っている記事(僕たちがZeLoを創った理由)を見て、私も最先端領域に興味があったことから、ZeLoそのものに魅力を感じました。実務未経験でも法学部で勉強した知識を生かして、パラリーガルの道に進みたかったんです。
私の入所の決め手は、難易度の高い業務を経験できそうだったこと、LegalForce(編注:AI契約審査プラットフォーム)などのリーガルテックを使用して効率的に業務に対応できること、メンバーの雰囲気が合いそうだと感じたことでした。
採用面接も高圧的な感じはなく、和やかな雰囲気でした。
弁護士の先生と話すと思うと緊張しましたが、面接は終始和やかに進みました。趣味の話もできましたし、働きやすそうだなと感じました。
ZeLoに入ってから驚いたのですが、弁護士とスタッフの距離が結構近いですよね。意外にゲーム好きな人が多く、金曜日の終業後は有志でよくスマブラ(編注:大乱闘スマッシュブラザーズシリーズのゲーム)をやっていました。リフレッシュスペースという休憩所に大きなモニターが置いてあり、そこにみんなで集まって遊んでいましたね。
メンバー同士の距離も近いし、フラットな感じですよね。私が入所した時はみんなでAmong Usをプレイしていました。
入所後の業務はゼロからのスタートだったため、TさんにNDA(秘密保持契約)のレビューから教えていただきました。周囲の弁護士やパラリーガルからのフィードバックを参考にしながら、自分に足りない知識を補っていく形で勉強し、成果物のクオリティを上げていきました。
また、LegalForceのAIレビュー機能による指摘コメントも参考にしています。未経験の私にも分かりやすい内容で、法律知識の学習や業務効率の改善に役立っていると思います。
Sさんは未経験者ではありましたが、入所前からリーガルマインドをお持ちであることは分かっていました。そのため、座学で企業法務に必要な基礎知識をインプットした後、実務とフィードバックを繰り返しながら進めていく方針が効率的と考え、オンボーディングしていました。
Tさんからは実務を題材に教えていただきました。例えばNDAの見方についての説明だと、「このNDAのクライアントはどういうビジネスをやっているか」「NDAの後に来る契約はなにか?ちょっと見てみようか」と座学が始まる感じで。
具体的には、企業法務で発生する業務の種類ごとに、個別にOJTを繰り返していきました。契約書レビュー業務を例に挙げると、次のような流れで進めていきました。
①座学(担当:T)
契約書の種類毎に、企業法務においてどのような場面・目的で使用されるかを解説。契約当事者の立場等に応じて、レビューする際の着眼点や修正方針を解説。
②実務(担当:Sさん)
座学の内容を基に、実際に契約書をレビュー。
③フィードバック(担当:T)
Sさんにレビューしていただいた契約書をTが2ndレビューし、修正が必要な箇所について理由や修正方針を解説。
Tさんは説明も丁寧で教え方も上手なので、おかげで仕事も早く覚えられました。
また、所内で開催される勉強会や会議、Slackで共有される法務ニュースなどを生かし、日々の業務の中で最新の知識をキャッチアップしています。
過去、弁護士が講師を務めたセミナーは、動画がアーカイブ化されていて、それを見るのも勉強になっています。
パラリーガルの間でも、お互いのナレッジをシェアして高めあっていこうとする気運がありますよね。
勉強熱心な方ばかりですよね。Tさんは、勉強のために書籍も買っていますよね。
そうですね。業務関連で必要な書籍を自由に購入できる制度をよく利用しています。
Slackで書籍のリンクを送るだけなので、申請も簡単ですよね。
パラリーガルとしてやりがいを感じるのは、日々新しい業務にチャレンジできて、自分の知識が業務の中で広がっていくところですね。最先端領域の企業法務では、法律論の前にビジネススキームを理解する必要があり、Webの情報や書籍などで学ぶように努めています。Tさんはどうですか?
未経験の業務をできるようになった時ですかね。法律には自分が知らない領域がまだまだ残っており、学ぶべきことが数多くあるところがモチベーションになっています。法律・不動産・金融といったシナジーのある領域で、リーガル系の資格勉強もしていますね。
今後はどういう方と一緒に働きたいですか?
硬めの話をしておきますと、面接を行う弁護士には、経歴や実務経験ではなく、素養で見るようにお願いしています。バックグラウンドとして、法学部出身や国家資格合格者など、リーガルマインドがあると良いですね。
法律に関する実務経験がなくても、私がTさんからOJTを受けたように、メンバーがサポートしますしね。他には何が必要だと思いますか?
周りと連携して仕事を進めるためのコミュニケーション能力や、ポジティブな思考を持った方が、ZeLoに合っているのではないでしょうか。
これまでの経歴に関わらず、前向きに色々なことにチャレンジできる方に、ZeLoへジョインしていただきたいです。様々なバックボーンを持ったメンバーが集まることで、多様性に富んだ組織になっていくと思っています。
前例のないプラクティスや、最先端領域の企業法務の経験を積めることがZeLoで働くメリットだと思います。常に自分をアップデートする姿勢が評価されますので、実務能力を高めたい方にもおすすめです。
私自身法律業務未経験で入所しておりますし、ZeLoは未経験でもチャレンジできる環境にあると思います。最先端領域のビジネスやリーガルテックを使った法律業務に興味のある方、ぜひZeLoで一緒に働きましょう!
(イラスト:S 編集:田中沙羅、村上未萌)
※記事の内容は掲載当時のものです(掲載日:2021年10月28日)