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インドネシアと日本の架け橋へ。ー外国弁護士(インドネシア) Fiesta Victoria

「ZeLo Lawyer's Story」では、ZeLoのメンバーがどんな想いをもってZeLoにジョインしたのか、どんな未来を描いているのかをお伝えしていきます。前回トップバッターを務めた島内洋人弁護士に続くのは、Fiesta Victoria外国弁護士(Not admitted in Japan)です。Fiesta Victoria外国弁護士は、ジャカルタの法律事務所で12年間の企業法務の経験を積んだあと、2018年に西村あさひ法律事務所へ出向する形で日本に移住。2019年4月にZeLoにジョインしました。このnoteを通して、ファッションやウイスキーが大好きなFiestaのチャーミングな一面も知っていただけたら嬉しいです。

インドネシアと日本の架け橋へ。ー外国弁護士(インドネシア) Fiesta Victoria
PROFILE
Fiesta Victoria

Indonesian qualified lawyer

Fiesta Victoria

Fiesta Victoria is an Indonesian qualified lawyer with over 16 years of experience in M&A and general corporate. She graduated from the University of Pelita Harapan in 2006 and started her career as a lawyer in the same year at one of the largest and oldest law firms in Indonesia. She joined ZeLo in 2019 with the primary role of establishing and developing ZeLo’s Indonesian practice group. She won the title of "Business Development Lawyer of the Year" at the ALB Women in Law Awards 2021. Additionally, she was nominated as one of the top 5 finalists for "Foreign Lawyer of the Year" at the ALB Japan Law Awards 2023, following a nomination in the same category at the ALB Japan Law Awards 2022.

生まれ育ったインドネシア・ジャカルタ

 出身地はどんなところですか?

私はインドネシアの首都ジャカルタ出身です。ジャカルタは、インドネシア最大の都市で、中央政府が置かれ、政治や金融が盛んな都市です。

ジャカルタには、お出かけをするのに楽しい場所がたくさんあります。インドネシア全土からの多様な民族背景を持つこの都市はダイナミックで、食べることが好きな人にとっては最高の都市の一つです。ジャカルタの人々は、とてもフレンドリーで観光客にも親切です。生活費は比較的安価ですが、交通渋滞がひどいという一面もあります。渋滞という欠点はあるものの、ジャカルタは「インドネシアの中心地」として知られている街です。

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訴訟弁護士だった父への憧れ

法律の道を志したきっかけを教えてください。

父は亡くなる前、とても有名な訴訟弁護士でした。私は父に憧れて、法律の勉強を始めました。子供の頃、時間があればいつも父のオフィスに行って、父の仕事を見るのが好きだったことを覚えています。私の父はとても立派で、私に良い影響を与えてくれる人でした。父は非常に堂々としていて、頭が良く、知識が豊富でした。そんな父の影響で、私は「いつか自分も父と同じか、父よりもすごいと思えるような人間になりたい」と考えるようになりました。

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国際的な企業法務弁護士としてのキャリア

ジャカルタのAli Budiardjo, Nugroho, Reksodiputro法律事務所(ABNR)ではどんな仕事をしていたのですか?

私は2007年にインドネシア最大手の法律事務所であるABNRにインターンとして入所し、6年弱でシニアアソシエイトになりました。ABNRでは、主に日本企業や外資系企業に対して、様々なM&A、銀行取引、インドネシアへの投資に関連したファイナンス案件などについてアドバイスを行いました。

これらの案件のマネジメント、複雑な取引書類の作成・交渉、後輩弁護士の育成・トレーニング、クライアントの窓口など様々な業務を行いました。また、企業のコンプライアンスに関する問題や労働法関連のアドバイスも行いました。

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ファッションの世界との両立から法律の道に専念

突然ですが、Fiesta弁護士はいつもオシャレですね。

私はファッションが好きで、特にファッションスタイリングが大好きです。ABNRでシニアアソシエイトになった頃から、弁護士業務をしながら、 ファッションとショッピングに関するコンサルタントの会社の経営もしていました。昼間は弁護士として働き、日付が回ってから家に帰り、家に帰ったあと明け方までファッション関連の仕事をするというめまぐるしい日々でした。2015年には、ファッションスタイリングを学ぶため、長期休暇を取得してロンドンのサマーカレッジに3ヶ月間参加したりもしました。

弁護士としての仕事と同様に、ファッションコンサルタントの仕事はとても大きな挑戦でしたが、同時に楽しくやりがいのある仕事でもありました。仕事を通して、世界中の興味深い経歴や経験を持つ人々、俳優、社交界の著名人、歌手、モデルなど多くのクライアントと出会い、刺激的なプロジェクトに関わりました。

しかし、私は自分が人生において何に焦点を置くべきか選択すべきと感じるようになり、法律の道を選びました。ファッションは今でも私の生活の一部であり、趣味の一つでもあります。

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余談ですが、ファッションの他に、私は日本のウイスキーが大好きです。日本に来て初めて日本のウイスキーの世界に触れたのですが、すっかり魅了されてしまいました。休日には、@whisuki というインスタグラムのアカウントでジャパニーズウイスキーの世界を広めています。

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日本でのキャリアをスタート

2018年にABNRから、Walalangi&Partnersに移籍していますね。

Walalangi&Partnersの創業者であり、ABNRでの元パートナーでもあったWalalangi氏が日本最大手の事務所である西村あさひ法律事務所との提携を決めたのは、大きなチャンスだと思ったからです。

Walalangi氏と私は、ABNR時代に7年以上にわたり、複雑で大規模なM&Aや企業再編を含む様々な企業案件で西村あさひ法律事務所と共同で業務を行っており、Walalangi氏の新事務所に入所しない理由はありませんでした。

2018年に日本に移住したのはなぜですか?

日本に移住する前から、出張や観光で年に2回以上は日本を訪れていました。2018年、当時Walalangi&Partnersで最もシニアなアソシエイトだった私が、Walalangi&Partnersの代表として西村あさひ法律事務所に出向することになり、日本での執務を始めました。

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インドネシアと日本の架け橋になるために

Fiesta弁護士は2019年2月に西村あさひへの出向期間を終え、2019年4月にZeLoにジョインしました。実際のZeLoでの執務はどうですか?

ABNRとWalalangi&Partners時代の約12年間に及ぶ日本企業へのアドバイスの経験があったことと、西村あさひへの出向期間中に約1年間国際弁護士として経験を積んだことにより、私には母国を離れて日本でインドネシアの法律業務ができる準備が十分に整っていました。ちょうどその時、ZeLoとLegalForceの創業者である小笠原弁護士と角田弁護士は、私にとても興味深くやりがいのある機会を与えてくれました。それは、ZeLoのクロスボーダーチームの一員となり、日本人弁護士とチームを組んで、ZeLoを国際的な法律の専門知識を持った日本で選りすぐりの、名だたる法律事務所の一つにすることです。

ZeLoで働く上では、いくつかのチャレンジがあります。まず、私が以前働いていたところとは異なる職場環境なので、それに慣れる必要があります。また、ZeLoはテクノロジーを活用した法律事務所であり、様々なソフトウェアやアプリケーションを使用してクライアントへのアドバイスを提供したり、所内でのコミュニケーションにもそれらを使用したりしています。この点は従来の法律事務所のスタイルとは異なります。また、インドネシアのプラクティスをゼロから構築することも、私が直面するもう一つの課題です。

このようなチャレンジはありますが、私はZeLoで働く時間をとても楽しんでいます。弁護士やスタッフは皆親切で、日本での職場環境に慣れることができるよう私をサポートしてくれます。また、業務やビジネスに関するトピックについて、自分の考えや意見を共有しやすい雰囲気があります。ZeLoでは毎日が新たに学ぶことの連続で、それには終わりはありません。私は毎日楽しみながら学んでいます。

これからチャレンジしたいことを教えてください。

今の私の目標は、外国人弁護士が日本で弁護士業務を行うことができる資格である「外国法事務弁護士」を取得し、一流の弁護士になることです。これまでインドネシアの弁護士が日本で外国法事務弁護士の資格を取得したことはないと聞いているので、取得できれば私が初めてのケースになります。

日本企業がインドネシアに投資する際のアドバイスは引き続き行っていきたいです。日本の「現場」で活躍するインドネシア人弁護士として、インドネシアと日本の架け橋になりたいですね。

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※記事の内容は掲載当時のものです(掲載日:2020年5月19日)

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