介在価値の大きさがやりがいに繋がる──私がZeLoに転職したワケ
Attorney admitted in Japan
Akihiro Saotome
法律事務所ZeLo・外国法共同事業では、2021年度よりスタッフの新卒採用を始めました。そして、2022年4月、記念すべき第一号として秘書部門に片山さんがジョインしました。彼女はどのように就職活動を行い、ZeLoのメンバーになることを決めたのでしょうか。また、内定者アルバイトを経て、正式入所後、どのような変化があったのでしょうか。当事務所への応募を考えている方へ向けて、秘書部門の業務やチームワークについても話を聞きました。
ーーどのような学生生活を送っていましたか?
東京経済大学現代法学部に在籍していました。特に思い入れがあるのは、社会政策の講義です。「他国と日本の社会政策の違い」をテーマに、男女格差の少ないアイスランドと日本の政策について比較研究を行いました。官公庁のホームページや研究者のブログなどから幅広く情報収集を行い、資料を作成しました。数値の抽出や比較条件の調整、時系列で差分を確認したうえで、伝わりやすいようにグラフ化するなどの工夫もしていました。講義を通して正確な情報を収集する大切さを学ぶとともに、多角的な視点のもと自ら考えを深めることができるようになったと思います。
また、学生生活のうち約2年間携わった保育補助のアルバイトも、印象に残っています。「コロナ禍でもリアルな縁日を体験してもらいたい」という想いで、園内縁日の企画を提案し、屋台や景品を自ら作成しました。当日、園児たちが楽しんでいる様子を目の当たりにし「恒例行事にしてほしい」と言われた時は「自分の考えが価値になった」と嬉しさがこみ上げてきました。
ーー活動的でとても素敵ですね!学生生活を踏まえて、どのように就職活動をしていましたか?
「後悔しないように、納得のいくまで就職活動をしよう」と決め、積極的に行動していました。興味のある企業すべての説明会に参加したり、多くのエントリーシートを書いたりと、常に就職活動に触れていました。特に、大学のキャリアセンターには定期的に通い、自分に合うカウンセラーの方を見つけて相談していました。
就職活動を進めていくうちに、どのような環境で働きたいかが見えてきたように思います。
ーー「どのような環境で働きたいかが見えてきた」とのことですが、詳しく教えてください!
具体的には「主体性を持って働けること」「成長できる環境に身を置くこと」「フラットな関係性」、この3つを軸にしました。
1つ目は、保育補助のアルバイト経験から、「自分の行動や考えが価値となる環境で、人をサポートする仕事に就きたい」と考えるようになりました。そのため、サポートがメインとなる職種で、自分が主体的に働ける環境かどうかに重きを置きました。
2つ目「成長できる環境」は、できることが増えたり、知らないことを積極的に学べたりすることにやりがいを感じるからです。業務スキルの向上に直結する環境で働くことは、大切にしたいポイントのひとつでした。
最後の「フラットな関係性」について、質問したり声を掛け合ったりという、風通しの良い環境で働きたいなと思っていました。
ーーそのうえで、どのように企業を絞っていきましたか?
業界自体はあまり絞らず、興味のある企業すべての説明会に参加しました。説明会の内容や企業ウェブサイト、社員インタビュー記事などから、自分の軸に合うかどうかチェックしていました。
漠然と大企業への就職に憧れたこともありましたが、最終的に「どのような企業で働くとしても社会の役に立てるから、大切なのは誰とどのように働くか」だと気付きました。
もともと大学で法律を学んでいたので、法律事務所には関心がありました。調べていくうちに、法律を介して様々な業界に携われるといった、大学の勉強だけでは触れることのなかった世界が広がっていると知りました。関わる業務も、ルーティンなものだけでなく、幅広く自分の価値を乗せることができそうで、私にとってはまるで冒険のように感じられました。学生時代のバックグラウンドを生かして、身近な人、そして社会の役に立てるのではないかと、次第に法律事務所への興味が増していきました。
ーーZeLoの選考に応募したきっかけは何ですか?
東京弁護士会の求人ページでZeLoを知り、ウェブサイトやインタビュー記事を読んでいくなかで、先進的なリーガルテックを取り入れつつ、チーム一丸となって「リーガルサービスを変革する」という強い想いを持っている点に惹かれました。
当時のスタッフ募集のページに書かれていた「社会的に意義のある仕事をしながら、ZeLoの一員であることに喜びを感じてもらう」というメッセージも印象的でした。スタッフ募集のページに働く人に対するメッセージが入っていることが新鮮でしたね。ZeLoだからこそのフラットで魅力的な働く環境があるのではないかと思いました。
求人ページは中途向けの募集でしたが、ZeLoで働きたいと応募してみたところ、選考に進めることになりました。思い切って動いてみて良かったです。
ーー選考が進むなかで、心境の変化はありましたか?
面接では人事スタッフや弁護士とお話しして、どの方も穏やかな雰囲気だったことが印象的でした。「働くイメージを具体的に持ちたい」という意向を尊重してオフィス見学の機会をいただいたり、面接で質問時間を多く取っていただいたりしたこともありました。事務所内外にかかわらず、真摯に相手に向き合う姿や、所内の風通しの良さを実感し、「ZeLoだからこそのフラットな関係性のもと、周りと協力しながら働きたい」と強く思いました。
また、最終面接で代表の小笠原匡隆弁護士から「しっかりと意見を言ってくれる秘書を求めている」と説明を受け、主体的に働ける環境だと魅力を感じました。ほかにも、今後のキャリアとして、希望に応じてパラリーガルや広報の職種へ転向できる可能性があることも、自分の軸と合っていると思いました。
ーーZeLoに入ることが決まった時は、どう思いましたか?
本当に嬉しかったです。お会いしたZeLoの方々と一緒に働けることにわくわくしました。正直、ZeLoに決まらなかったら、一度就職活動を辞めようと考えていました。満足のいくかたちで就職活動を終えることができて、ホッとしましたね。
私は新卒第一号でしたが、面接で心行くまでZeLoの皆さんが質問に付き合ってくださったので、不安はありませんでした。
ーー正式入所の前に、2021年10月から半年弱アルバイトをされていましたよね。
内定者アルバイトの立場で、先輩秘書の皆さんからお仕事を教わりました。
2022年1月からは、ZeLoでのアルバイト一本に絞り、週に3日、定期的にシフトに入っていました。ただ、想像以上に業務が幅広く、タスク管理などに難しさを覚え、途中からメンター制度を提案しました。そこから今まで、秘書の白坂さんにメンターを務めていただいています。白坂さんは本当に気遣いの人で、限られた情報から先読みしながら対応されていて尊敬しています。
ーー正式入所後、自分自身の働き方・働く姿勢やスキルに対して心境の変化はありましたか?
資料のPDF化一つとっても、相手の使い勝手を考えながら対応したり、スケジュールなど限られた情報から先読みして対応したりと、毎日先輩方の姿から学ぶことばかりです。
正式入所前は、「何か勉強しなきゃ!」と漠然とした不安と焦りがありましたが、どのようなことを学ぶべきか、具体的な課題が少しずつ見えてきたように思います。最近では、先輩秘書の皆さんが、おすすめの書籍やテキストを貸してくださり大変勉強になっています。
また、先輩たちのアドバイスのもと、アルバイト期間に秘書技能検定2級を取得したことも、業務に生きています。季節の挨拶や秘書としての心構えを知っていることで、先輩からご指導いただく際の理解・習得に役立っていますね。
ーー今後目指していきたい姿や挑戦したいことなどはありますか?
まずは、先輩秘書の皆さんのように、広い視野で業務を行えるようになることです。担当の弁護士も受け持っているので、引き続き業務の取りこぼしがないようタスク管理に気を付けながら、臨機応変に対応していきたいです!今は吸収することで精一杯ですが、早く一通り学んで全体を把握し、自分の価値を乗せた仕事ができるようになりたいです。
また、現在では、2023年4月に秘書として新卒入所を予定する内定者アルバイトのメンターも務めています。メンターとして後輩育成をする立場になって、改めて一つひとつの業務の大切さを実感したり、効率的な仕事の方法について考えたりと、学び直すことばかりです。新卒で入所した経験と、メンターとしての経験を通して、「ZeLoで働く秘書が、より主体的に働くことができる環境を整えるにはどうしたら良いか」など、今後のZeLoの後輩育成についても進んで検討していきたいです!
※掲載内容は掲載当時のものです(掲載日:2023年2月2日)
(執筆:高田侑子、編集:ZeLo LAW SQUARE編集部、写真:根津佐和子)