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起業家として生きるか、弁護士として働くか。長期インターンで見えた将来像

こんにちは、法律事務所ZeLo・外国法共同事業です。連載「ZeLo Intern's Story」では、長期インターン生に、印象に残った業務や取り組む中で感じたやりがい、ZeLoの雰囲気についてインタビューしていきます。「ZeLoの長期インターンに参加する前は、将来、起業をするか弁護士として働くかどうかで悩んでいた」と話すのは、中央大学法学部卒業後、慶應義塾大学法科大学院を経て、2020年に司法試験に合格した越水優介さん。ZeLoでの長期インターンを経て、進路を決めるまでの過程を聞きました。

起業家として生きるか、弁護士として働くか。長期インターンで見えた将来像

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クライアントの命運を分けるリーガルリサーチにやりがい

ZeLoのインターンに応募したきっかけを教えてください。

私の学生時代は、勉強よりも、起業や投資活動中心の生活でした。起業家としてはビジネス経験がありましたが、弁護士としてビジネスに関わるイメージが湧かず、進路に悩んでいました。

司法試験を受験後、現在四大事務所に勤めている大学時代の先輩やベンチャーキャピタリストの知人から、「ZeLoという今とても勢いのある法律事務所があって、長期インターンを募集している」と教えていただきました。

その後、ZeLo所属弁護士のとんふぃさん(徐東輝弁護士)とお会いする機会をいただき、ZeLoの壮大なビジョンを伺うとともに、圧倒的な熱量を目の当たりにして、強い興味と関心を抱きました。


徐東輝
徐東輝弁護士

業務を通して、自分のキャリアと向き合えた

長期インターンではどういった業務に関わっていましたか?

私が関わった主な業務は、リーガルリサーチです。企業において起こりうる法的問題について、関係法令や判例、文献、関係省庁が作成するガイドラインなどの情報を収集・分析しました。

ZeLoのクライアントはベンチャーから大企業までと幅広く、リサーチでは様々な法分野について触れることができました。新しい論点で、判例、文献、ガイドラインなどからはっきりとした情報が見つからないときは、類似事例や海外のケースを参考に、法的な考え方や想定されるリスクなどを自分なりに検討してまとめていました。非常に難しく頭を悩ませる論点は、先生方にも相談しながらリサーチを進め、丁寧なフィードバックを受けて、日々勉強をさせていただいていました。

先生方はリサーチ結果を踏まえて、時にクライアントの命運を分ける回答をするため、リサーチには大きな責任が伴います。クライアントの事業内容を検討する際、「法規制に抵触してしまいそうだ」とNOを突き付けるのではなく、クライアントの目的を的確に把握したうえでリサーチをし、「目的に沿った範囲でビジネススキームを変更するのはどうか?」と検討する工程にはやりがいを感じました。

リーガルリサーチの他に関わっていた業務はありますか?

契約書の初期的なレビューも、先生方の監督のもとで担当させていただきました。契約書の内容が、クライアントに過度に不利な内容となっていないか、バランスの取れた妥当な内容となっているかなどを中心にレビューを行っていました。

長期インターンに参加した当初は、クライアントの利益の実現を前面に出し過ぎる形でレビューをしてしまい、相手方が到底受け入れることができない内容となっているケースも多くありました。先生方に指導をしていただく中で、リスク分析は正確に行うことを前提に、契約当事者が合意可能な内容を模索することの重要性も学び、レビューのバランス感覚が少しずつ身に付いていきました。

また、レビューをするにあたって、クライアントが行おうとしている取引や取引に関わる法規制の内容をしっかりと理解する必要があります。多数のレビューを行うことで、様々な会社のビジネスモデルや取引、関係法令も同時に学ぶことができ、弁護士の重要な業務の一つとしてとてもやりがいのある仕事だと感じました。

その他、M&Aの際の法務デューデリジェンスのサポート、クライアントと先生方との会議への同伴、書籍執筆のドラフト、セミナーの資料作成、意見書の作成補助など、多くの貴重な経験をさせていただきました。

共用のライブラリースペースも利用可能。業務に必要な書籍は、Slackにリンクを貼るだけで購入できます。

難易度の高いリアルな業務が次々と

長期インターンを通して苦労したことはありましたか?

ZeLoが力を入れているスタートアップファイナンスに関連して、経営の上手くいっているベンチャー企業複数社の資本政策をまとめるという所内業務を行いました。

法人登記簿から、自分なりに分析を加えてまとめるという内容でしたが、最初は登記簿の読み方に慣れておらず、非常に苦戦しました。先生方からアドバイスをいただきながら、何度も登記簿と向き合い、ふと気づくと難なく読める状態になっていて、日々の成長を実感しました。

また、ベンチャー企業がどのような調達手段を用いているのか、ストックオプションの発行はどのようになっているのかなど、細かく見ていくうちに、優先株式やJ-KISS、CB(転換社債型新株予約権付社債)、信託型ストックオプションなど、様々な方法を理解することができました。

私が感じた、ZeLoのインターンの特徴は、長期間にわたって、日々難易度の高いリアルな業務に多数取り組めることです。不十分な成果物を先生方に提出すると、当然厳しいフィードバックが待っています。ZeLoの長期インターン以外では、四大法律事務所の短期インターンへの参加経験がありますが、ここまでの経験と成長ができる法律事務所は日本でもZeLoだけだと断言できます。

ビジョンを見据えて成長と変化を繰り返す法律事務所

業務でZeLoのメンバーと接してみてどんな印象でしたか?

ZeLoは「リーガルサービスを変革する」という理念を掲げています。この理念に共感するメンバーが高い志を持って仕事をされていて、非常にハイレベルな環境です。

メンバー全員が主体的に仕事をされており、それぞれが明確なビジョンを持っています。そして、これほどまでにビジョンを明確に掲げている法律事務所はめずらしいと思います。

新しいサービスラインの構想やテクノロジーの導入など、ZeLoは他の法律事務所では見られないチャレンジが多く、常に成長と変化を繰り返しています。そんなZeLoが法律業界に変革をもたらすのは、時間の問題だと思います。知人のベンチャーキャピタリストも、ZeLoの仕事のクオリティを絶賛しており、世間への影響力が日に日に大きくなっている法律事務所だと分かりました。

ZeLo所属の弁護士や弁理士メンバー(2021年5月現在)。独自の専門性を持ち、それぞれの分野で新しい挑戦を行っています。

業務以外の時間では、ZeLoのメンバーとどのような関わり方をしていましたか?

ZeLoは、弁護士やスタッフ同士が非常に仲良く、明るく活気のある法律事務所です。

フリースペースには85インチの大型液晶が設置されており、普段はプレゼンなどに使われています。しかし、時にはこの超大画面で弁護士がテレビゲームをしたり、スポーツ観戦をしたりと、息抜きとしての活用もされていました。私も大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALに参戦しましたが、先生方のスマブラ力が高すぎてまったく歯が立たず、悔しい思いをしました(私も幼いころから人並みにはスマブラをしていましたが...)。ある時には、先生方とフリースペースでお酒を飲んで談笑をする機会もあり、とにかく楽しかったです。

このような、仕事も息抜きも手を抜かないZeLoの雰囲気は、他では味わえないものであると感じました。

芝生のフリースペースには、ゆっくりできるように、様々な椅子が置かれています。

弁護士として企業にコミットし成長に寄与したい

最後にZeLoの長期インターンを経て、今後はどのような道を歩んでいきたいですか?

ZeLoの長期インターンに参加させていただく前は、将来、弁護士登録をするべきかどうかで悩んでいました。これまでの私のビジネス経験からすると、弁護士として活動するよりも、自身でビジネスを行ったほうが効率的に成功できると分かっていたからです。また、未上場企業複数社にエンジェル投資をしながらも、株主として企業の資本政策について真剣に考えたことはなく、単に将来EXITができれば良いくらいに思っていました。

こうして成功という観点のみから考え、何のために、誰のために働くのかを考えずにビジネスを行っていた私に、ZeLoの長期インターンが考える機会を与えてくれました。資本政策の検討や様々な業務を通じて、事業の加速および拡大成長は、各フェーズで生じる法律やスタートアップファイナンスに関する問題に、弁護士が的確なアドバイスができるかどうかで決まることを知りました。

そのような経験から、弁護士として企業にコミットすることのやりがいを強く感じ、弁護士になるという決断をすることができました。スタートアップファイナンスは、企業のイノベーションの源泉として、社会経済に多大なインパクトを与えるものです。単なる外部の法務アドバイザーとしてではなく、クライアント経営陣と共に、チームとして企業の成長に寄与していけるような弁護士になりたいと思います。

(写真:川村将貴、編集:村上未萌、ZeLo LAW SQUARE 編集部)

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※記事の内容は掲載当時のものです(掲載日:2021年11月25日)

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