TALK-SESSION

プロフェッショナル職座談会

弁理士・社労士・
司法書士が
語る、
法律事務所ZeLoでの
働き方

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簡単に自己紹介をお願いします。

足立

弁理士の足立俊彦です。理系の大学を出た後エンジニアを5年、特許庁に入って審査官を10年務めておりました。その後、特許事務所を2つ経由して今年1月にZeLoに入所しました。知財チームは特許担当と、意匠・商標担当に分かれており、私は、特許を担当をしております。

山田

司法書士の山田裕介です。資格を取る前に司法書士事務所で2年間補助者をしており、資格を取ってから6年間ほど商業登記専門の事務所で司法書士として働いておりました。ZeLoには2021年に入所し、現在の業務内容はこれまでと同様、商業登記関係や会社法関係の手続き周りが中心になります。

髙谷

社労士の髙谷琴水です。2014年に資格を取り、約9年間社労士事務所で社労士業務を行っていました。2023年にZeLoに入所し、現在は労務チームに所属しています。社労士の顧問担当と法務のクライアントの労務相談対応が主な業務です。

各士業の専門事務所がある中で、「法律事務所」であるZeLoに移籍した理由を教えてください。

足立

特許事務所の業務は特許出願が主で、クライアントである大企業の知財部の方、発明者の方とやり取りをして明細書を作成するという感じでした。特許の明細書作成という比較的定型化された業務だけではなく、もう少し幅広く仕事がしたいと思ったことが移籍のきっかけです。ZeLoは法律事務所なので、訴訟案件や契約関係、ライセンス、侵害調査など、様々なことができると感じて入所を決めました。

山田

商業登記関係や会社法関係は、様々な士業の連携が必要となる部分です。今まで司法書士事務所で専門性を持ってやってきたことが、どれだけ他の士業の方々に対して通用するのか、力試しをしてみたいという思いがありました。ZeLoは、特に優秀で若い弁護士が多いと聞いていたので、そんな弁護士との仕事でどのくらい価値を生み出せるのか試してみたいというのがZeLoを選んだ理由の一つです。また、例えば、弁護士事務所でOKが出た株主総会議事録など会社法関係の書類が、司法書士事務所に持っていくと登記に対応できないという理由で差し戻されるということが度々あります。この問題をどうにかしたいと日頃から感じており、法律事務所で色々な士業の方々とチームを組んで一緒に仕事をすることで解決できるのでは、と思ったことも決めてのひとつでした。

もう1つ大きなところでは、入所時(2021年)においては私がZeLoで最初の司法書士だったので、一から司法書士チームを作り、マネジメントを行う経験ができることにも魅力を感じました。

髙谷

私もZeLoで1人目の社労士だったというところが大きな理由です。9年間、一般的な社労士事務所での働き方を経験してきましたが、自分の今後のキャリアを考えた時に、今までの知識や経験を活かして新しい働き方に挑戦してみたいという思いが芽生えたことが移籍のきっかけになりました。そんな中で、ZeLoであれば知見を深めつつ新しい社労士の働き方を目指して、社労士チームを一から立ち上げることにも携われるという点が、大きな決め手になりました。

以前在籍していた事務所とZeLoで働き方や業務内容に違いはありますか。

山田

司法書士事務所だと登記がゴールになりがちですが、他の士業の方と仕事をしていると、実態法上それだと困ったことが起きるということを教えてもらえたり、一つの手続きに対して様々な視点で見てもらえたりします。こういった部分が以前とは大きく変わった部分かと思います。

また、同じ組織の中に弁護士がいるからこそシームレスに話せるということが多々あり、密にコミュニケーションを取ることでより柔軟に対応できるようになったと思っています。もちろん、司法書士事務所でも外部の士業の方と連携することはあるのですが、別の組織の方になりますので、どうしても話せることは限定的になってしまいます。ZeLoのように同じフロアに全員がいて、ちょっとしたことでも聞きに行けるというのはかなり違いますね。

髙谷

弁護士と一緒に働くことで社労士の対応範囲外の部分を学べる機会が増えました。それぞれのケースの着地点やリスクを理解しておくことで、クライアントに伝えることができる対応策の幅が広がったように感じます。

社労士の中には「従業員との労働問題が起きた時、途中で弁護士マターになり、最後まで責任を持って対応することができない」ということをもどかしく感じる人も多くいると思います。私もそうだったのですが、そのもどかしさはZeLoに入所して解消されました。また、例えば就業規則など私たち社労士のメイン領域の業務であっても、弁護士の観点で見ると異なる角度の改善点なども見えてきます。ZeLoに入って弁護士と日々一緒に業務を行うことで、自分の業務の幅は非常に広がったなと感じています。

足立

主に弁理士が所属する知財チームは、司法書士や社労士の方よりも弁護士と連携する場面は多くないかもしれませんが、係争関係の案件を弁護士と一緒に担当することがあり、例えば、相手方に警告書を送る際、その文言をどのようにするかや、送るタイミングをいつにするかといった部分は、弁護士と働いているからこそ学べることと感じました。特許事務所だとあまり経験することがないようなことを、弁護士と一緒に仕事をすることで学べる、新しい気付きがあるというのは面白い部分だなと感じています。また、契約書のひな形作成などの業務も弁護士とともに行いますが、普通の特許事務所では経験できないことなのでとても勉強になります。

ZeLoの雰囲気について教えてください。

髙谷

若手の弁護士や入ったばかりのスタッフであっても、やりたいことをやりたいと言いやすく、皆さん楽しく仕事をしているなという印象です。ZeLoでは様々な分野で勉強会を行う機会が多いですが、誰かに強いられることもなく自発的に始め、それを知った他のメンバーたちも自発的に参加したいと手を挙げています。心から仕事を楽しみ、やりたいことを突き進んでやれる事務所だと思います。

山田

司法書士事務所の頃に比べて、働き方の自由度は高いと感じますね。服装も自由ですし、出勤時間もフレックス制で融通が利きます。業務についても、司法書士の仕事は少し堅い部分があるのですが、弁護士の皆さんもそういったところを認めてくださり、仕事がしやすいです。また、私もちょうど今勉強会を主催していますが、どんどんやってくださいというような雰囲気ですし、若手の弁護士もたくさん参加してくださっています。

足立

代表弁護士の小笠原先生がフラットな方なので、いわゆる「ボス弁護士」という感じがあまりしないですね。そういった小笠原先生の雰囲気がZeLoの雰囲気を作っているのかなという感じがします。また、他の法律事務所と比べて年齢層が若いので、今時でカジュアルな雰囲気があります。

各部門・チームで実現したいことや、理想のチーム像について教えてください。

足立

現在、知財チームにはアルバイトの方2名を含め9名が在籍しています。若い事務所ということもあり組織がまだあまり固まっていないところがあるので、業務の効率化や組織の地固めをしていき、チームを大きくしていきたいと考えています。

また、今は法律顧問をさせていただいているクライアントからのご相談・ご依頼が多いですが、知財チーム単独でクライアントを獲得できるようになるのがベストだと思っています。理想のチーム像は役割分担ができているチームで、特許の業務はひたすら書くという仕事が多く、そういった作業が得意な方がいる一方で、視点が高く組織を引っ張っていきたいという方がいると良いと感じています。様々な人が得意なことを生かしながら、上手にコミュニケーションを取ってチームを拡大していければと思います。

山田

今、司法書士チームは4名、うち2名が司法書士なのですが、司法書士チームも知財チームと同様に、独自に仕事を獲得することができるルートを確保し、チームとして大きくなっていけたらいいなと思っています。司法書士の業務は不動産登記と商業登記に分かれるのですが、商業登記部門の専門性をより打ち出し、日本で一番大きい事務所に育てたいと思っているところです。商業登記は変化が激しい分野ですので、そういった変化に興味を持って、面白いと思える方にぜひ入所していただきたいです。

髙谷

私の考える理想のチームは、各自が自分のやりたいことや得意分野を極めているチームだと思います。ZeLoという事務所は出る杭を打つのではなく、出る杭を応援するような事務所なので、各自が自身のやりたい業務を思いっきりやりきっているチームができるのではないかと思っています。

最後に、ZeLoへの入所を検討している方へのメッセージをお願いします。

山田

ZeLoは様々なことにチャレンジできる環境だと思いますので、様々なことにチャレンジしたいと思っている方にはぜひ入っていただきたいです。

足立

新しいことに挑戦したいと考えている人には間違いなくマッチする事務所なので、弁理士としての新たなキャリアを模索したいという方にはとてもおすすめです。

髙谷

他の士業の方と一緒にやっているからこそ、幅と深みを持った仕事を実現できるのがZeLoの良いところです。多少難しいことでも、「やってみたい」という前向きな気持ちがある方は、ぜひZeLoを検討していただけたらと思います。

(写真:根津佐和子、取材・文・編集:渡辺桃、増山侑紀)

※掲載内容は2024年12月時点の情報です。