TALK-SESSION

中途弁護士座談会

入所時期が異なる
中途弁護士が語る、
ZeLoの変遷と
働き方のリアル

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はじめに、簡単に皆さんのご経歴を教えてください。

高井

69期の高井です。前職は、国内の大手メーカー企業でインハウスとして勤めていました。そこでは、国内外の案件の契約書のレビュー、ドラフト、各種法律相談の対応をしていました。ZeLoには2018年7月に入所しました。

松林

66期の松林です。前の事務所では約8年間、企業法務・一般民事・刑事案件と網羅的に担当していました。後半の5年間は、顧問先の一つであった金融関係の会社に「部分出向」という形で事業部に籍を置き、週2~3日、法律相談を受けたり、契約書レビューを行ったりといわゆる企業法務に従事しつつ、訴訟案件の対応も行っていました。その後、2022年3月にZeLoに入所しました。

水野

71期の水野です。2018年に弁護士登録をし、西村あさひ法律事務所に入所しました。同事務所では、5年半ほど、主に訴訟や仲裁といった企業間の紛争解決を取り扱っていました。また、サステナビリティやダイバーシティといった分野にも関心があり、企業へのアドバイスのほか、事務所内外での取組みも行っていました。ZeLoに入所したのは2024年6月です。

現在の業務内容や担当案件を教えてください。

高井

ZeLoの業務部門はいくつかありますが、顧問業務をメインに取り扱う「LPO(リーガル・プロセス・アウトソーシング)部門」と、M&Aや訴訟などのスポット案件を取り扱う「PLS(プロフェッショナル・リーガル・サービス)部門」の2部門のいずれかに所属するメンバーが多く、私は前者のLPO部門に所属しています。また、新規サービスの設計にも携わっており、ZeLoの新しいビジネスをどんどん拡大していくことに挑戦しています。

松林

私はLPO部門に所属しており、顧問業務に携わっています。また、前職での出向先が金融関係の会社だったことから、最近は主に貸金業や割賦販売法などに関わるクライアントの案件を中心に対応しています。

水野

私はPLS部門に所属し、前職から引き続き訴訟や紛争解決をメインで取り扱っています。その他、M&Aやストックオプション、クロスボーダー案件にも携わっています。また、LPOクライアントも10社ほど担当しており、様々な法務相談に対応しています。ZeLoではweb3やAIに関するご相談も多いので、そういった分野も勉強しながら徐々に業務分野を広げていっています。

ZeLoへ入所を決めた経緯や理由を教えてください。

高井

知人経由でZeLoの存在を知りました。前職がいわゆる大企業でしたのでキャリアが長い方が組織を動かしていることが当然の世界にいたので、20代・30代の若手だけでこれだけ動かすことができる組織はすごいなと思いました。

入所の決め手は「若手から挑戦できる環境」という点です。また、入所当時は暗号資産が流行っており、個人的に暗号資産と法律の関係性に興味を持っていたのですが、ZeLoでは代表弁護士の小笠原さんをはじめ暗号資産領域の案件を多く扱っていたことも興味を持ったきっかけの一つです。

松林

私は、ロースクールの同期が何名かZeLoに所属していたことがきっかけですね。能力や人柄をよく知っている人たちが楽しそうに働いているというのは大きな決め手でした。
同期とざっくばらんに話した際、ZeLoのどういう点が良くて在籍しているのかがよく分かったため、そこを信頼してきたというのが決め手です。

水野

ZeLoへの移籍を決めた理由は主に二点あります。

一点目は、移籍前の事務所は大企業のクライアントが多く、案件自体も大きいものが多かったので、それはそれで貴重な経験でしたが、実際に案件に関与する中で、よりクライアントと距離が近く、ビジネスに寄り添うような形でサポートをしたいという気持ちが強くなったということがあります。

二点目に、それまでの業務は紛争解決の分野がほとんどだったのですが、企業法務に関する紛争を取り扱う中で、その背景にあるM&Aやファイナンスといった他の分野にも興味が湧いてきて、様々な分野に挑戦しやすいことができる環境に移りたいと思ったためですね。

いくつかの事務所のお話をお伺いしましたが、前職の同期であった伊藤龍一さんと話をする中で、ZeLoの環境の面白さや、ビジョンに共感したことが決め手になりました。知り合いがいる事務所は他にもありましたが、事務所の表も裏も見せていただき、ZeLoはみんなで事務所を作り上げていくという文化が面白いなと思いました。

ZeLoに入所してみて、想像と違っていたことはありますか。

高井

私は企業からZeLoに入ったので、ZeLoが初めての法律事務所でした。入所当時(2018年)は、少ないメンバーで明るく仲良くという雰囲気ではありながらも、かなりストイックに仕事に向き合っているなと感じました。人数が少ない分、組織に与える影響も大きいということもあり、お互いに影響し合って高め合い、一人一人が組織のために貢献していこうという気概を感じる雰囲気でした。

松林

私がいちばんギャップを感じたのは雰囲気かもしれません。というのも、ZeLoへの入所を決めた際、色々な方から「ギラギラしているイメージがある」「ストイックで厳しそうな事務所だけど大丈夫か」というリアクションをもらいました。

しかし、実際に中にいた方たちは、仕事にストイックであることに変わりはないものの、接しやすい雰囲気で人柄の良い人ばかりだと感じました。一般的な法律事務所だと、年次によって接し方が違ったり、少し距離があったりすることもあるのではないかと思いますが、ZeLoに入ってそういった雰囲気を感じたことは一切なかったので、そういうところが良いギャップだと思っています。

水野

入所する前はまだ新興の事務所というイメージが強かったですが、実際は、いわゆる伝統的分野を含め、取り扱っている業務の幅もクライアントの層も非常に多様であり、割と王道的な企業法務を網羅する法律事務所に成長していると感じました。

メンバーのバックグラウンドも多岐にわたっていて、インハウスから中途入所した人、官庁への出向経験がある人、新卒でZeLoに入った人など、ちょうど良いバランスでメンバーが増えてきていると感じました。

皆さんの入所当時と現在で、クライアントの層はどのように変わっているように感じますか?

高井

入所当時から比べると、ヘルスケアやAI、クロスボーダー(国際法務)案件など本当に多様な分野でお問い合わせをいただけるようになった印象です。この幅の広さを非常に感じますね。

水野

クロスボーダー案件も結構ありますよね。入所する前は、ZeLoでは国際的な案件をそこまで取り扱っている印象はなかったのですが、入所してから想像以上に多いなと感じましたし、まだまだニーズも増えているように思います。

松林

私が入所した2022年と比較すると、クライアント数も増えましたし、企業規模の幅も広がっている印象があります。

高井

ZeLoはインサイドセールスチームやマーケティングチームがあるのも特徴の一つですよね。どうしたらZeLoのサービスを魅力的に伝えることができるのか、というところも徹底して考えているので、クライアントが安定的に増える仕組みができていると感じます。

現在ZeLoは弁護士等の専門家が60名弱、スタッフを含めると110名以上に拡大しています。ZeLoという組織はどのように変わっているように感じますか?

高井

先ほどの水野さんの話にもありましたが、様々なバックグラウンドを持つ弁護士がどんどん入所しているので、対応領域の幅がかなり広がりましたし、事務所も賑やかになりましたね。

私が入所した2018年は弁護士もまだ少ない人数しかおりませんでした。LPO案件(顧問業務)も最初は弁護士2人だけでやっていましたが、そこにパラリーガルが2、3人入って…と徐々に拡大していき、今ではLPOの専任弁護士だけで10名以上になっています。

水野

PLSチームの専任メンバーも、今は15名程度在籍していますね。

松林

私が入所した2022年は、士業メンバーが35名ほど、全体で見ても70名ほどだったので、入所してから現在までの2年間で見てもかなり拡大していますね。元々、一定の規模の事務所にいましたが、このペースで弁護士が入所することはなかったので最初は驚きました。人数が増えてもZeLoの雰囲気がちぐはぐになることはなく、良いところを活かしたまま大きくなってきたという印象です。

水野

法学部生やロースクール生と話していても、ZeLoの評判を聞く機会は増えたので、認知度という観点でも組織の成長を感じています。

以前在籍していた法律事務所や企業とZeLoの違いはありますか。

高井

ZeLoは、活発でやりたいことに寛容な組織ですね。年次が近い方たちと仕事ができるのは風通しが良く、やりやすいなと思っています。また、世の中のトレンドに乗っかることができる、追いついていけるというのがすごく良いところだと思います。組織の決断も早いです。

松林

前職の時は既存サービスを前提とした対応や有事の対応がメインでしたが、ZeLoだと今まさに起業したばかりの会社のご支援や、先端領域を含め新規ビジネスに関するご質問が多いです。これまで触れたことのなかった分野に触れる機会が多いという点で違いがあると思います。

水野

メンバーの関係性がフラットで誰とでも話しやすいですね。年次に関係なく、業務や組織について率直に意見を言い合えるところがいいなと思っています。

また、スタートアップの案件も非常に多く、総合力が鍛えられます。本当に色々な観点や角度からご質問、ご相談をいただきますので、自分自身も常に勉強していかなけばいけないと感じます。移籍前の事務所では、どちらかというと専門分野に特化した案件に携わることが多かったということもあり、違いを感じます。

今後ZeLoで実現したいことや、自身の将来の展望について教えてください。

高井

私は現在新規サービスの立ち上げに関わっているので、その可能性を試したいと思っています。自分の中で仮説を持っているので、それが実際どのように市場のニーズにマッチし、サービスとして機能していくのかというところを検証したいです。

ZeLoは世の中の動きに合わせて柔軟に変化していくので、今後また新しい取組みも生まれてくると思いますが、その時はまた新しいことにチャレンジをしていこうと思っています。

松林

私個人としては、お客様の日常的なご相談に対応していくことが向いていると感じているため、クライアントにとっても所内の弁護士にとっても縁の下の力持ちのような、困った時に支えられるような立場になりたいと考えています。

水野

AIやテクノロジーの発展によって、弁護士の働き方や法律事務所のビジネスモデルがどうなっていくかという点で、今大きな変化の時代にあると思います。その中で、ZeLoが企業法務(弁護士)の新しい姿を日本や世界に示していくリーダー的な事務所になっていくことに貢献したいと考えています。また、ZeLoで働く人全員が楽しく充実した仕事ができるように、組織として改善すべきところに目を向け、できることはなんでも取り組んでいきたいです。

ZeLoへの入所を検討している方へのメッセージをお願いします。

松林

ZeLoは、やりたいことがある方は何でもやれる事務所だと思いますし、逆にやりたいことがまだ見つからないという方がやりたいことを見つけられるような環境でもあると思うので、どちらの方も入所を検討してもらえたら嬉しいですね。

水野

一見尖っている事務所に見えるかもしれませんが、これまでの話にもあったとおり、年次も分野も経験も様々な人が所属し、多様性を歓迎する事務所ですので、むしろ、自分がZeLoに合うのかな?と迷われている、今のZeLoにいないような人にこそジョインしていただきたいと思います。

高井

予測可能性が少なくなり、自分自身が常に変わり続けなければリスクとなってしまう世の中ですが、ZeLoの環境にいれば様々な変化に対応できる人材になれると感じていますので、悩んでいるのであればぜひ思い切ってチャレンジしてみていただきたいです。ぜひお待ちしています!

(写真:根津佐和子、取材・文・編集:渡辺桃、増山侑紀)

※掲載内容は2024年12月時点の情報です。