NANAKO TSUKAMOTO

中途弁護士

インハウスロイヤーの
経験と知見を
最大限に
活かせる事務所

塚本 菜那子 弁護士(68期)

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PROFILE プロフィール

2010年東京大学教養学部卒業、2013年東京大学法科大学院修了。2014年司法試験合格。2015年弁護士登録(現在は第二東京弁護士会所属)、同年弁護士法人名古屋総合法律事務所入所。2018年カシオ計算機株式会社入社、2021年法律事務所ZeLo参画。主な取扱分野はジェネラル・コーポレート、訴訟・紛争解決、データ保護、ベンチャー・スタートアップ法務など。

これまでの経歴を教えてください。

司法修習を終えた後、 一般民事を中心に取り扱う法律事務所で3年ほど勤めた後に、民間企業の法務部に転職しました。インハウスロイヤー(企業内弁護士)として3年半ほど企業法務に携わり、2021年にZeLoに入所しました。

特に、2社目の民間企業にいた時に企業法務というものに触れて、そこで得た経験をZeLoでも活かせているのかなと思っています。

現在の業務内容や担当案件を教えてください。

ZeLoの業務部門はいくつかありますが、顧問業務をメインに取り扱う「LPO(リーガル・プロセス・アウトソーシング)部門」と、M&Aや訴訟などのスポット案件を取り扱う「PLS(プロフェッショナル・リーガル・サービス)部門」の2部門のいずれかに所属するメンバーが多く、私は前者のLPO部門に所属しています。クライアント企業の方から日々いただく法律相談や契約書周りの対応を行うことが多いです。

また、ZeLoでは、弁護士業務の補助を行うパラリーガルのスタッフと一緒に案件に入ることも多いのですが、パラリーガルのメンバーの案件管理や人員調整などの人事的な役割なども担っています。

塚本さんが仕事において大切にしていることや、仕事に対するこだわりはありますか。

クライアントの事業や実現したいことが進みやすいような提案をする、ということを心掛けています。

私も企業にいた頃に実際に感じていたのですが、弁護士から戻ってきた契約書レビューやアドバイスが型にはまりすぎていて、実務ではやや使いづらいということが起こることがあるんですよね。

その時の経験を踏まえて、企業で実際の事業部門とやり取りして得た経験や知識を活かしながら、もちろん法的リスクは考えて対処したうえで、できるだけクライアントのご要望に沿えるよう考えながら提案するよう意識しています。

ZeLoへ入所を決めた経緯や理由を教えてください。

インハウスとして企業法務に携わってきた経験を、ZeLoのLPO部門でそのまま活かせそうだなと思ったのが、入所の大きな決め手です。

当時、何か明確にやりたい分野や領域があったわけではなかったのですが、弁護士事務所に戻ろうという思いは持っていたので、インハウスロイヤーという自分の経験を活かせる事務所を探していました。

転職エージェントの紹介でZeLoを知り、顧問業務を中心に取り扱う「LPO部門」が自分の経歴とマッチしそうだなと思ったこと、知っている弁護士が何名かいたことで興味を持ち面接を受けました。

当初ウェブサイトなどを見ていて、積極的に発信したりエネルギッシュにキャリアを築いたりしている方が多く、ZeLoの雰囲気に自分は合っているのか少し不安がありました。ですが、実際に事務所を訪問して在籍しているメンバーたちと話す中で、その不安は払拭されました。各々が前向きに仕事に向き合っていて「チームで一緒に働く」というイメージがつきましたし、同年代のメンバーが多いことも安心材料になりました。

ZeLoに入所してみて良かったことや、逆に想像と違っていたことはありますか。

入所の経緯とも重なりますが、同年代のメンバーが多いところはやはり良いですね。弁護士だけでなくスタッフも含め、事務所全体として風通しがよく仲が良いなと思います。

ZeLoを訪問する前の私もそうでしたが、「ZeLoはギラギラしている」というイメージを持たれることがありますが、実際はそんなことはなく、真面目に仕事に向き合っているメンバーが集まっているという印象ですね。

企業内弁護士としての働き方とZeLoでの働き方にはどのような違いがありますか。

企業にいた頃は、最終的な結論は社内で出ているものの、お墨付きをいただくという意味で、法的に重要な判断は顧問弁護士の見解を求める場面がありました。ZeLoでは自分がそのような判断を求められるという意味では、より突き詰めて考えなければいけない場面は多いかなと思います。

また、インハウスの時は所内の関係部署とのやり取りやそのための資料作成などの内部的な業務も多かったのですが、こういった業務があるかないかという点も大きな違いですね。

入所した2021年と現在のZeLoの違いや、組織としての変化を感じることはありますか。

私が入所した時はまだ人数が少なかったこともあり、メンバーが持ち回りでなんとか回している感覚でした。今はだいぶ人も増えてきたので、「この仕事はこの人に任せよう」と組織化してきているなと感じます。

また、メンバーのバックグラウンドや属性もかなりバリエーションが豊かになった印象があります。企業出身の弁護士も増えましたし、女性弁護士や子育てをしながら働く弁護士も増えてきて、そういった意味でも組織として変化を感じますね。

プライベートの過ごし方やワークライフバランスについて教えてください。

私は脱出ゲームが好きなのですが、月に一度は事務所の有志のメンバーで行っています。ある程度人数が必要なのでZeLoに入所する前はなかなか行けていなかったのですが、ZeLoで趣味の合う人がたくさんいてまた脱出ゲームに行くことができて嬉しいです。

脱出ゲームに限らず、ZeLoはゲーム好きな人が多いので、「仕事終わりに今度このゲームやりませんか?」と声をかけ合ってみんなで遊べるのが息抜きになって楽しいです。

今後、塚本さんがZeLoで実現したいことや、自身の将来の展望について教えてください。

先ほど「ZeLoが組織立ってきた」という風に申し上げたのですが、まだまだ成長できる余地はあると思っています。私は今パラリーガルのマネジメントを任されてるので、今後さらにこの部分に力を入れて、より良い組織と制度を作っていきたいと考えています。

ZeLoへの入所を検討している方へのメッセージをお願いします。

ZeLoはスタートアップ支援に力を入れていることや若いメンバーが多いことから、野心的な事務所だと思われる方もいらっしゃると思います。私自身もはじめは少し不安に思っていました。

いざ入ってみると皆さん穏やかで風通しのよい環境ですし、LPO部門はインハウスの業務にマッチする仕事が多いので、特にインハウスの方は移籍しやすい事務所なんじゃないかなと思います。

また、企業に長く在籍されていらっしゃる弁護士の方ですと、プロパーの業務から徐々に離れて、社内の調整的な仕事が増えてこられると思います。業務量や幅広さといった面では、法律事務所は少しチャレンジングな面もありますが、自分の経験を活かして弁護士としてのキャリアや将来を切り拓くという点では、思い切って法律事務所で働いてみるというのも1つの選択肢としてあり得るのかなと思います。

(写真:根津佐和子、取材・文・編集:渡辺桃)

※掲載内容は2024年12月時点の情報です。