中途弁護士
経営者やビジネス
パーソンの
「懐刀」の
ような存在に
官澤 康平 弁護士(67期)
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PROFILE プロフィール
2011年東京大学法学部卒業、2013年東京大学法科大学院修了、同年司法試験合格。2014年弁護士登録(第一東京弁護士会所属)、同年長島・大野・常松法律事務所入所。2019年8月法律事務所ZeLo参画。主な取扱分野は、M&A、ルールメイキング/パブリック・アフェアーズ、ジェネラル・コーポレート、訴訟・紛争、危機管理・コンプライアンスなど。
これまでの経歴を教えてください。
2014年に弁護士登録を行い、新卒で長島・大野・常松法律事務所に入所しました。同事務所のM&Aチームで5年弱勤務したのちに、2019年8月にZeLoに参画しました。
ZeLoでは、顧問弁護士としてクライアント企業と関わるだけでなく、社外役員としての業務や、イベント、メンターやアドバイザーなどの活動なども通してさまざまな企業と関わることで、法的観点を軸にビジネスを前に進めるための支援やアドバイスを行っています。
現在の業務内容や担当案件を教えてください。
ZeLoの業務部門はいくつかありますが、顧問業務をメインに取り扱う「LPO(リーガル・プロセス・アウトソーシング)部門」と、M&Aや訴訟などのスポット案件を取り扱う「PLS(プロフェッショナル・リーガル・サービス)部門」の2部門のいずれかに所属するメンバーが多く、私は後者のPLS部門に所属しています。
PLS部門でM&A、ルールメイキング、IPO支援、訴訟・紛争、株主総会の対応をしつつ、顧問業務にも従事しています。業務量としては、特にM&A、ルールメイキング、IPO支援の案件が多いです。
業務の関わり方としては、後輩含めメンバーも多いため、他事務所でいうパートナー弁護士的な役割で案件に携わっています。タイムラインや業務内容の関係で、一人で対応することもありますが、自分自身で全て対応することで成長できる部分もあると感じています。
案件以外ではZeLoでどのような業務を行っていますか。
入所当初からしばらくの間、新卒弁護士採用チームに所属していました。前職時代もリクルートに携わっていたので、その時の知識や経験を活かしつつ、「ZeLoならではの採用活動」というものを少しずつ作り上げてきました。現在は、中途弁護士採用にも関わっています。
その他にも、定期的にセミナーや講演会に登壇したり、執筆などの外部への発信をしています。また、外部のイベントに積極的に参加し、多くの企業の方と会う機会を持つようにしています。自分が仙台出身ということもあり、仙台をはじめとする地方の企業や地方公共団体などとの繋がりは特に大切にしています。
ZeLoへ入所を決めた経緯や理由を教えてください。
ZeLoへの入所を決意した理由は、大きく分けて二点あります。
一点目は、クライアントとの距離感の近さです。前職時代もクライアントの方とやり取りをする機会はもちろんありましたが、大きな組織で、自分が若手だったこともあり、経営者層をはじめとするクライアントの方と密に関わる機会というのはそこまで多くありませんでした。
前の事務所でも年次が上がっていけばよりクライアントと近い距離で関わりが持てるようになったと思いますが、もう少し若いうちから、自分のアドバイスがクライアントの業務にどう活かされるのかを近くで見たいという気持ちがあり、それが実現できそうなZeLoに魅力を感じました。
二点目は、新しい業務へのチャレンジができそうな環境だったことです。2018年にNews Picksが企画した水野祐弁護士の「ルールメイキング思考」というゼミに参加したことをきっかけに、ルールメイキングという業務に関心を持つようになりました。
ざっくりいうと、テクノロジーの発展によってビジネスモデルが変化していく中で、ルールや規制の適用が不明確な場合があり、行政などに働きかけてルールの明確化や新たなルール形成を行っていくという業務です。弁護士業務としては一般的ではないかもしれませんが、ゼミで知り合った弁護士やスタートアップの方と話をする中で、ビジネスを進めるためにルールメイキングの発想が必要な場面が多いと感じました。
また、ルールメイキングで必要になる、法の趣旨に立ち返ってあるべきルールを考えていくという発想が、学生時代に法律を学んだ時の面白さに通じるところがあり、自分自身もルールメイキング業務を行いたいようにに関わっていきたいという思うようになりました。
移籍を検討していた頃、ZeLoはまだルールメイキングに力を注いでいるというわけではなかったのですが、ルールメイキングの業務自体は取り扱っていると聞いていました。また、当時ホットトピックだったブロックチェーン領域で売り出している事務所というイメージがあり、新しい業務にチャレンジしやすい環境だなと思い入所を決めました。
ZeLoに入所してみて良かったことや、逆に想像と違っていたことはありますか。
事務所の雰囲気としては、入所前と大きな印象の差はありませんでした。今もそうなのですが、メンバー同士があちこちでディスカッションして案件を進めたり、協力して事務所を作り上げているところが良いなと思っています。
想像と違っていたところでいうと、入所時点の事務所の規模としては思っていた以上に大きな案件や複雑な案件も取り扱っているという点でしょうか。
当時ZeLoがまだ創業から3年目だったこともあり、自分が前職で多く取り扱っていたM&A案件はないだろうなと思いながら入所しました。ところが、入所した初日からM&A案件に関わることになり、その規模も想像以上に大きいものでした。また、入所した年から顧問業務、紛争対応、ルールメイキング業務などさまざまな案件に対応しましたが、今まで接したことのなかったビジネスモデルやスキームも多く、当初から他の弁護士と何度もディスカッションして対応していたことを覚えています。
今振り返るとZeLoの成長スピードも想定外でした。この5年でメンバーも対応領域、案件規模もどんどん拡大していて、短期間でこんなに成長できるんだなと驚いています。
以前に在籍していた法律事務所とZeLoの違いがあれば教えてください。
事務所の成長を肌で感じられるところだと思います。
5年間の事務所の成長に自分が寄与できたという実感がありますし、入所当時よりは規模も大きくなってきている現状でも、まだまだ拡大フェーズの事務所ですので、「自分の成長が事務所の成長で、事務所の成長が自分の成長」と感じることが多いです。事務所のことが自分のことのように感じられると、仕事のやりがいにも繋がります。
プライベートの過ごし方やワークライフバランスについて教えてください。
土日は家族で過ごすことが多く、娘たちと家の中で遊んだり、バーベキューをしたり、公園や少し遠くまで足を伸ばしてお出かけしたりしています。弁護士はクライアントワークなので休日に仕事をすることもありますが、リモートワークなどを活用しながら、平日に家族と過ごす時間を取ることもあり、仕事とプライベートを両立できていると思います。
ZeLoは子育て世代のメンバーが多く、育児に関する情報共有も活発ですし、働き方もある程度柔軟に調整できるのがありがたいです。
今後、官澤さんがZeLoで実現したいことや、自身の将来の展望について教えてください。
地方、特に地元の仙台や東北の支援に力を入れていきたいです。 数年前から色々と動いていて、地方のスタートアップ支援のメンターになったりもしているのですが、自治体などとの連携も含め、より仕組み化して取り組んでいけたらと考えています。
また、弁護士になった当初から、クライアントから信頼され、相談しやすい弁護士になり、経営者やビジネスパーソンの「懐刀」のような存在になっていきたいと考えています。そのために、専門性を身に着けることはもちろんですが、幅広く対応できるように様々な分野の勉強を日々行っていきたいと思います。
ZeLoへの入所を検討している方へのメッセージをお願いします。
ZeLoは、成長や変化を楽しめる方にぴったりな事務所だと思います。新しいことを学んだり「変化」をしていくことは、労力が必要で大変なこともありますが、世界は日々進化し、変化し続けています。ZeLoは常に新しい知見や視点を取り入れていこうというカルチャーが根づいている事務所ですので、変化や成長を楽しめる方にはとてもエキサイティングな環境だと思います。
また、入所当初と比較すると対応できる領域は増えてきたものの、 まだまだ伸びしろはあると感じています。私自身も実感していますが、ZeLoは新しいことにチャレンジしやすい環境です。自分自身で新しい分野を切り拓きたいと考えていらっしゃる方にはとてもマッチすると思います。
ZeLoに興味を持ってくださった方がいらっしゃいましたら、まずはカジュアルにぜひお話しできればと思いますので、お気軽にご連絡ください!
(写真:根津佐和子、取材・文・編集:渡辺桃)
※掲載内容は2024年12月時点の情報です。