RYUICHI ITO

若手弁護士

大手事務所から
ZeLoへ。
より多くの
挑戦を求めて

伊藤 龍一 弁護士(71期)

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PROFILE プロフィール

2017年東京大学法学部卒業、同年司法試験合格。2018年弁護士登録(第一東京弁護士会所属)、同年西村あさひ法律事務所入所。2022年7月、法律事務所ZeLo参画。

これまでの経歴を教えてください。

2018年の12月に西村あさひ法律事務所(現:西村あさひ法律事務所・外国法共同事業)に入所し、弁護士としてのキャリアをスタートしました。独占禁止法・国際通商法の案件を中心的に取り扱うチームに所属して、3年4ヶ月ほど働いた後、2022年の夏にZeLoに参画しました。

ZeLoの業務部門はいくつかありますが、顧問業務をメインに取り扱う「LPO(リーガル・プロセス・アウトソーシング)部門」と、M&Aや訴訟などのスポット案件を取り扱う「PLS(プロフェッショナル・リーガル・サービス)部門」の2部門のいずれかに所属するメンバーが多いです。私は、ZeLoに入所した当初はPLS部門の所属でしたが、現在は、PLS部門とLPO部門を兼務しています。スタートアップから上場企業まで、また、日常的な相談から資金調達・M&A・紛争まで、幅広く担当しています。

前職の事務所からの移籍を考えるようになった経緯を教えてください。

前職では、ありがたいことに、入所前から関心のあった独占禁止法・国際通商法の案件のみならず、コーポレート案件やプロボノ案件などにも携わる機会がありました。その中で、私は幅広い分野に関心があるのだと感じ、また、自分の仕事によって世界がよりよくなった、依頼してくださる方々の役に立ったと実感できるときに特に熱量を持って取り組めると感じました。

そんな中で、ちょうど私の周りでスタートアップに転職したり、起業を考えていたりするという話も聞くようになってきたんですよね。こういった友人から相談を受けたときに、自分が責任を持って幅広い相談に対応できるようになりたい、という想いが強くなってきました。

3年目には留学も意識し始めましたが、留学を経ると、幅広い分野に触れる段階から専門化が進んでいく段階に移るように感じていたので、留学前に環境を変えることについて真剣に考えるようになりました。とはいえ、前職は素晴らしい環境だったので、もし、事務所を移籍するのであればその当時の環境と同等以上に良い環境だなという確信が必要だとは思っていました。そのため、1年ぐらいは定期的に自分と向き合って考える時間を取っていましたね。

定期的に考える時間を取っていたということですが、最終的にZeLoを選んだ理由はなんでしょうか?

一言でいうと、ZeLoでのチャレンジがワクワクするものだと確信できたためです。実は、司法修習の直前くらい(2017年11月)に、縁があってZeLoで2週間ほどインターンをしていました。当時はまだ創業から半年くらいしか経っておらず、弁護士も4人しかいませんでした。その時の私は、独占禁止法・国際通商法の分野に携わりたい想いが強く、西村あさひに行くという意思決定をしましたが、それ以降も頭の片隅にZeLoの存在はありましたし、動向は常にチェックしていました。

その後、この数年間に、私の大学時代からの友人である同期や後輩が徐々にZeLoに参画していきました。彼らから直接、ZeLoでの働き方だったり、ZeLoの目指すところだったりを聞く中で、規模が大きくなってきても新しいことに積極的に取り組んでおり、また、既存の法律事務所とは一線を画する事務所であると強く感じました。

スタートアップに特に強みを有する事務所であり自分の興味にマッチする案件が多くある環境だと思ったことに加え、自分が参画することでZeLoをよりよい環境にする余地もあるとも感じ、ZeLoに参画することに決めました。

ZeLoでの仕事のやりがいや醍醐味はどういうところにありますか?

案件という側面からだけでもいくつも思い浮かびますが、例えば、経営層の方々と直接コミュニケーションさせていただく機会が非常に多い点は醍醐味の1つです。もちろん、法律家である以上、個々の法律問題への回答が求められるケースも多いのですが、それにとどまらず、今後、どのようなタイミングで資金調達を行う予定か、どのようにビジネスを拡大していく想定をしているか、といった大きな将来像を伺う場面も多いため、これにより、日々のご相談の位置付けも把握しやすくなり、クライアントに対する解像度が上がるように感じています。

また、特にスタートアップの場合には、未だ世の中に存在しない新しいサービスを始めようとするケースも多いですが、その際には、適法性の検討にとどまらず、どのようなサービス設計をしたらビジネス的によりよいものになるか、どのように進めれば関係者の理解を得られるか、といった点も含めて、密にディスカッションしながら検討を進めていくようなケースもあります。

そして何より、自分が案件の最終的な責任をもって対応する機会もかなり増えてきており、充実感を得られますね。もちろん、経験豊富な弁護士のレビューを受ける必要がある場面もあります。他方、年次に関係なく、自分だったらこのように進めたい、といった考えがあるのは自然なことだと思うので、若手のうちから前面に立って案件を遂行し、依頼してくださる方の信頼を掴む機会があるというのは、やりがいに直結する部分だと思います。

案件以外で「ZeLoならでは」といった部分を感じたことはありますか?

ZeLoの一員として、自分が今後のZeLoを創っていくのだという自覚が早々に芽生えるような機会が多くあり、年次に関係なく、この自覚をZeLoのメンバー皆が持っている点ですかね。

多くの法律事務所では、事務所経営はパートナー(場合によってはパートナーの中でも一部の弁護士のみ)が行うものであり、アソシエイトは案件を遂行する、といったすみわけがされているように思います。これに対し、ZeLoでは、若手のうちから事務所の未来を考え、意見する機会があります。毎年開催されているオフサイトミーティングはその代表例ですね。いわゆる大手の法律事務所のパートナー合宿に近いかと思いますが、全員参加を前提としたこのような場があることに驚きました。

また、私の場合は、リクルートチームに所属し、新卒弁護士の採用を中心に担当しています。人が貴重な財産である法律事務所にとって、採用は事務所の成長を決定づける非常に重要なものであるため、採用に関与できることを意気に感じています。案件とは異なる頭の使い方をする機会があると刺激にもなりますし、副次的な効果ですが、クライアントの経営者の方々も同じような悩みを抱いているケースもあるので、その意味でプラスに働くこともあります。

ZeLoで働いている人はどのような人が多いでしょうか?

変化を恐れず、新しいことに積極的に取り組んでいこうというマインドを持った人が多いと思います。それは弁護士に限った話ではなく、弁理士、司法書士、社労士などの士業のメンバーや、スタッフも含めてですね。今までになかった新しい法律事務所を創る、という部分に共感し、事務所のために何が必要かを考えて行動に移しているメンバーが多いように感じます。

また、プライベートでも所内メンバーでの交流が多いというのも特徴かなと思います。所内のSlackには趣味のチャンネルがいくつもあって、平日の夜にフットサルをしたり、週末にゴルフ大会を企画したり、旅行やテーマパークに行ったり、スポーツ観戦をしたり、ということも頻繁にあります。

所内全体の風通しが良いからこそ、プライベートでもそういう関係になるのかなと思います。人生の多くの時間をともに過ごす以上、肩肘張らず、素を出せる環境なのはありがたいですね。

今後、伊藤さんがZeLoで実現したいことや、自身の将来の展望について教えてください。

今後、ZeLoがどのような形になっていくのかは私も分かりませんが、VISIONを意識しながら、法律事務所としては異色ともいえる貴重なカルチャーを残しつつ、よりよい形に発展させていきたいです。よく「今後、規模が拡大しても、今のZeLoのカルチャーは失われないか」という質問を受けることがありますが、事務所を移籍してきたからこそ、今のZeLoの良さをより理解していると思いますし、維持し続けたいと常に思っています。今後も組織の成長に伴って多くの課題に直面すると思いますので、自分の強みを活かして貢献できる部分でしっかり貢献していきたいですね。

一弁護士としては、引き続き、顧問業務とスポット案件の両方に従事することで、より幅広い分野の知見を身につけていきたいですね。クライアントの方々にとって依頼しやすい存在となれるように信頼関係を築き、特に、スタートアップの創業から上場後まで一貫してサポートできる弁護士になりたいです。

ZeLoへの入所を検討している方へのメッセージをお願いします。

皆さんは、どのようなときにワクワクしますか。どのようなときにやりがいを感じて、頑張れるでしょうか。自分の人生に責任を取れるのは自分しかいませんから、ぜひ自分に正直になって、直感を信じてみてください。皆さんと一緒に変化を楽しみながら、既存の価値観にとらわれず、新しい時代の法律事務所を創っていけたら嬉しいです!

(写真:根津佐和子、編集:渡辺桃)

※掲載内容は2024年12月時点の情報です。