KOKI YUI

若手弁護士

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ZeLoを
大きく強い組織へ

由井 恒輝 弁護士有資格者(73期) 現在は登録抹消中

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PROFILE プロフィール

2018年慶應義塾⼤学法学部在学中、司法試験予備試験合格。2019年司法試験合格。2021年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)、同年法律事務所ZeLo参画。現在、経済産業省経済産業政策局新規事業創造推進室に任期付公務員として赴任中(スタートアップ専門官)。

これまでの経歴を教えてください。

大学卒業後、新卒でZeLoに入所しました。ZeLoでは、幅広く色々な業務に携わっていましたが、なかでもスタートアップ支援は、経営者の熱量を間近で感じることができ、色々なドラマに関わることができる点にやりがいを感じます。新サービスのローンチやM&Aを支援したクライアントがIPOをしたときには自分のことのようにうれしかったですね。今でもそのクライアントの皆さんとは仲良しです!

2024年5月からは、スタートアップを別の視点からみてみようと思い、ZeLoでスタートアップ支援をしていたご縁もあって、経済産業省のスタートアップ政策の最前線を担う部署に出向しています。
主にストック・オプションやスタートアップ・ファイナンスに関する政策を担当し、ZeLoでの経験を活かしながら、日本のスタートアップエコシステムの成長について考えています。

ZeLoへ入所を決めた経緯や理由を教えてください。

就職活動をする際に何を軸にして考えたのか、みたいな話ですよね。私は、キャリアや給与より、「自分にとって何が大事で、何が幸せなのか?」といったもう少し手前の部分に立ち返ることが重要だと考えています。

弁護士になった今でも私が日々大事にしていることは、「今」が楽しいか、そして自分に存在意義を感じているか、という2点です。

前者については、意外と「将来の幅のため」とか「今は下積みの時期」のような選択をして、「今」ではなく「将来」に重きを置いている人の方が多いように思います。その観点も大切ではあるのですが、日々移り行く世の中で、どんな未来が待っているか完全に予測することは難しい以上、「今」を最重要視した方が良いと私は思います。そういう意味で、ZeLoは、若手のうちから最前線に立つことができる、すなわち「今」を生きることができる環境だと思い、入所を決めました。

後者の「自分に存在意義を感じているか」という点については、私が弁護士を志した理由でもあります。誰かの役に立つことで自分の存在意義を感じたいと思ったのです。

代表の小笠原さんは、よくこんなことを言います。
「誰かがえらいということはない。正しいことを言った人、実行した人がえらい。」

これはZeLoのカルチャーになっていて、年次に関係なく自分で考えて意見を出したり、自発的にプラクティスを切り拓いたり外部のイベントに足を運んでコネクションを築いたり、それぞれが「自分の存在意義」を発揮していると感じます。

ZeLoはどんな組織だと思いますか。

ZeLoの特徴で私が好きな点は、「主語が常にZeLoである」という点です。1期先輩の島内さん松田さんと話す機会が多いですが、業務中でもそうでなくても、話題に上がるのは事務所のことばかりです。案件に関する話だけではなく、「どうしたらZeLoはもっと良くなるだろう」「こんなサービスがあれば社会課題を解決できるのではないか」といった話題になることが多く、それがすごく楽しいです。

当然ながら、ZeLoはまだ拡大中の組織で見直すべき部分もありますが、そこでネガティブな「愚痴」で終わるのではなく、それを「課題」として「どのように改善できるか」「どのように事務所を成長させようか」という前向きな方向で議論することしかありません。これはどの弁護士と話していても同じで、メンバーそれぞれが常に主語をZeLoにして、当事者意識を持って前向きに議論することができる、これがZeLoの強みであると考えています。

想像と違っていたこととしては、意外と色々な案件に携われるという点ですかね。クライアントの企業規模もスタートアップから上場企業まで幅広く、案件の種類についても、紛争案件やM&A等の伝統的な企業法務案件も多くあり、大手事務所に就職した同期と話をしていても業務の幅や種類に関しては大きな差はないように感じました。

ZeLoで経験した業務分野や担当案件を教えてください。

ZeLoの業務部門はいくつかありますが、顧問業務をメインに取り扱う「LPO(リーガル・プロセス・アウトソーシング)部門」と、M&Aや訴訟などのスポット案件を取り扱う「PLS(プロフェッショナル・リーガル・サービス)部門」の2部門のいずれかに所属するメンバーが多いです。

入所1、2年目は皆LPO部門とPLS部門の両方に所属する期間になりますので、幅広く業務に携わることができました。1年目は、入所して1、2か月目くらいのタイミングで大きな紛争案件が始まり、その案件を中心に対応していました。内容も複雑でイレギュラーな対応が多かったので、四六時中その案件のことを考えていて、弁護士としてのタフさを身につけることができたと思います。

2年目からは、M&A案件を中心に対応しつつ、スタートアップ・ファイナンスの案件にも多く携わるようにして、対応領域を広げていくように意識をしました。弁護士の専門分化が進んでいますが、自分の能力の基盤を大きくしておくことが、弁護士「個」としての自力につながると思いますし、ZeLoが1、2年目に部門を兼任させることはこの点を意識してのものです。

そして、3年目になるタイミングで所属部門を決めることになりますが、私はLPO部門を選択しました。もっとも、スタートアップのクライアントを多く担当していたので、ファイナンス支援は継続していきたいと考え、PLS案件も引き続き対応させてもらいました。

LPO部門の業務は、いわばクライアントの伴走支援であり、そのクライアントの考え方やサービスの内容を深く知り、クライアント目線での最善を提供し続けることが重要です。あるクライアントがIPOに向けた東証の審査期間に、サービスに関する法的な意見書が必要になったことがあったのですが、これを2日間で作成し、無事IPOを見届けることができたことがあります。これは、LPO業務として、1年目から伴走し、そのクライアントのサービスを誰よりも深く理解していたからこそできたことであり、これこそがLPOとしてクライアントを支えることの意義であると思いました。

ZeLoは若手から事務所の運営に携わる機会が多いと思いますが、由井さんが担当していた業務はありますか。

事務所の運営という観点では、広報・マーケティング部門のリーダーを担当したことは、自分の成長を一段上に押し上げる機会だったと思います。ZeLoに入所して1、2年目の頃から漠然と「チームとは何だろう」ということを考えていたのですが、3年目に広報・マーケティング部門のリーダーになったことをきっかけに、チームで働くことの本質について考えることになりました。

広報・マーケティングに関する知識や経験も、実務で手を動かす時間も無い中でリーダーとしてチームをまとめるということは、自分にとって大きな挑戦で、日々模索することばかりで、時にはメンバーとぶつかることもありました。その中で改めて気付いたことは、チームで働くうえで最も大切なことは、メンバー同士がお互いの力を信じ合うということでした。

チームとして大きな目標を定めたうえで、誰かが一人で頑張るのではなく、お互いの得意分野は思い切って任せていく。このようなかたちにしたことで、施策数が増えただけでなく、メンバー間により連帯感が生まれ、チームとして強くなれたという実感がありました。

私自身もリーダーとしてチーム運営に携わりつつ、メンバーのやりがいや成長を考える時間も増えていき、「チームで働く」ということに対する視座が一段階上がったなと感じています。出向で離れていますが、広報・マーケティング部門のメンバーは、今でも最も信頼をおく仲間です。

入所した2021年と現在のZeLoの違いや、組織としての変化を感じることはありますか。

大きな変化としては、若手弁護士への教育体制だと思います。 これは手前味噌ですが、私が作った「メンター制度」がうまく機能していると感じています。

新任弁護士に「メンター」と呼ばれる指導担当の先輩弁護士がつき、サポートに当たるという制度ですが、本人へのフォローはもちろん、メンター同士で定期的に会議を行い、各メンバーの進捗状況や課題感、成長した点などについて共有を行っています。案件のアサイン状況も共有することで、業務量のバランスも取れていると思います。若手弁護士へのフィードバックに関しても、より一層意識的に行われるようになりましたね。私の入所当時と今とでは、教育体制の充実度は格段に上がったと思います。

現在は経産省に出向していますが、経産省での経験をどのようにZeLoに活かしていきたいですか。

経産省での経験をZeLoに活かすということは、結果として付いてきたらいいかなというくらいの心持ちでいます。経産省から私に与えられているミッションは、ZeLoで培ってきた経験を活かして日本のスタートアップエコシステムを成長させることであり、今は「経産省のために」全力投球です。

経産省にいることで、普段関わることのできないような方からお話を聞けたり、弁護士としてではない角度でスタートアップやVCなどの現場で働いてる方からの声を聞けたりと、日々貴重な経験を積めています。チーム構成も、官僚一筋のキャリアを持つ方はもちろんですが、弁護士以外の様々な領域にバックグラウンドを持つプロフェッショナルの方もいらっしゃり、面白いチームで刺激的な仕事ができています。弁護士として見えなかったものをZeLoに持ち帰ることができると思うので、今は目の前のことに全力を尽くし、それをどう活かしていくかは帰任する際に改めて検討していきます。

ZeLoへの入所を検討している方へのメッセージをお願いします。

「はやく行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければみんなで進め。」
これは、同じく経産省に出向しており、今も一緒のチームで働いているZeLoの南さんと、チームをどう作っていくかを議論していた時に教えてもらったアフリカのことわざです。私たちがチームを作る理由は、この言葉に詰まっていると思います。

皆さんは、就活を始める前に「○○法律事務所」と聞いてピンとくる法律事務所はあったでしょうか。
少なくとも私にはありませんでした。それが、司法試験を終えて、司法試験仲間と共に就職活動をしていくうちに、いつの間にかある種ブランドのようなものを意識して、視野が狭くなっていく感覚があったような気がします。

それでも、最終的には当時規模がそこまで大きくはなかったZeLoを選んだのは、ZeLoが法律事務所という枠を超えて、一組織として成長していこうとしていると感じたからです。その上で、ZeLoを大きく強い組織へと成長させていくメンバーになりたい、そう思い、ZeLoに入所することにしました。組織を成長させるためには、「個」としてのスキルや知見を深めるだけでなく、それぞれの強みを理解し補い合いながら、同じ目標に向かって突き進むことが必要不可欠だと思います。

ZeLoはまだまだ成長途中の事務所ですが、事務所全体がひとつのチームとしてVISIONの実現に向けて走っています。年次やバックグラウンドを問わずチャレンジを後押しする文化もあり、弁護士として幅広い案件に主体的に携わりながら、若手のうちから事務所運営の根幹にも携わり、「今の自分」を存分に発揮することができるはずです。

ZeLoを法律事務所という枠では測れない存在にしたい。長く遠い道のりかもしれませんが、もし一緒に進んでいける方がいれば、一歩一歩ともに道を作っていきましょう。メンバー一同、ご入所をお待ちしています。

(写真:根津佐和子、取材・文・編集:渡辺桃)

※掲載内容は2024年12月時点の情報です。