大手法律事務所からZeLoに参画して見えてきたもの

2019.03.23  |  弁護士

大手法律事務所からZeLoに参画して見えてきたもの

人物紹介

南知果

南知果

弁護士

元西村あさひ法律事務所所属。同事務所では主にM&Aやジェネラルコーポレートを中心に取り組む。2018年4月に、創業期のZeLoに参画。

角田望

角田望

弁護士

元森・濱田松本法律事務所所属。同事務所では、主にコーポレート・ガバナンス、M&A、訴訟・紛争業務を中心に取り組む。2017年3月に、ZeLoを創業。

ZeLoに参画するまで

角田

南先生は、弁護士3年目の2018年4月にZeLoに参画しました。まずはZeLoに入るまでについて教えてください。

出身は大阪で、京都大学の法学部、法科大学院に進学しました。修習は那覇で、2015年に弁護士登録しました。そのあと、四大法律事務所の一つ、西村あさひ法律事務所でM&Aやジェネラルコーポレートを中心に取り組みながら2年ほど勤務し、2018年4月にZeLoに移籍しました。

角田

最初から企業法務を志望していたんですか?

そういう訳でもなかったんです。ロースクールのころは大阪で弁護士をするつもりで、企業法務から一般民事まで手広くやるような法律事務所に就職することを考えていました。ロースクールの3年次に、四大法律事務所のサマークラークに参加して、東京の大手事務所での最先端の企業法務の仕事を目の当たりにし、企業法務の世界にチャレンジしていきたいと思うようになったんです。

角田

西村あさひでの仕事はどうでした?

ロースクールや修習があり、社会に出るまでの期間が長かったため、「やっと自分の名前で仕事ができる!」という感覚が強くあり、日々の仕事がとても面白く、がむしゃらに取り組んでいました。M&Aの案件が多いチームにいましたが、不祥事対応や、クライアントからの日々の法律相談や契約書のレビューなど色んな案件をやりました。
どの弁護士も自分の仕事に誇りをもって取り組んでいて、案件が終わるとみんなで打ち上げをしたりするなど、先輩や同期の弁護士、秘書さんたちとの繋がりも強く、とても充実していました。

転機と決断

角田

そのような環境の中、どうして移籍を決めたんですか?

3年目になるという時に、このままでいいのだろうかという思いが急に強くなってきたんです。事務所にはアソシエイトがたくさんいたので、「この仕事は自分でなくてもできるな」とか、「自分に任せてもらえる部分が限られてくるな」という風に感じるようになりました。

角田

そういう感覚は、すごくよく分かる。最初の頃は新しい経験ばかりで楽しいんだけれど、だんだん慣れてできるようになってくる。そこで次の段階にステップアップしていかないといけないところ、人が多いとどうしてもステップアップしづらく、成長のスピードが緩みがちになってしまう。

そうですね。次の目標みたいなものが持ちづらく、少し自分はだらけてしまっているなと思うようになりました。

角田

また、大手の事務所では、3年目の弁護士が全面的に前に立つというのは中々ないですよね。経験豊富な弁護士がたくさんいるし、大手事務所は小さい案件を受任することも難しく、構造的にどうしてもそうなってしまいます。

大きな案件が集まってくるので、やむを得ないところではあるのですが、私としては小さな案件であっても、自分が深く関わってハンドルできる仕事がしたかったんだと思います。

角田

その当時、ZeLoにはどんな印象を持っていたんですか?

角田先生は大学の先輩でしたが、学生時代にはしっかり話したこともなかったので、はじめは顔見知りの先輩が四大法律事務所から独立して面白そうなことをやっているなという印象くらいしかありませんでした。ある時、事務所に届いたアトニーズマガジンの記事を見る機会があり、そこでビビッときました。「旧態依然としたリーガル業界を変革したい」というビジョンに共感し、ワクワクしたことを覚えています。その後すぐに角田先生に連絡を取り、事務所を訪問しました。

角田

会って話したその場でZeLoに来たいという風に言ってくれましたが、その決め手はどこにあったんですか?

まず、まだできたばかりの組織だったので、自分に貢献できることが多くある、むしろ自分が貢献できることしかない、と思いました。また、とても優秀な人たちが集まっている奇跡的な組織だと感じました。人に惹かれた部分は大きかったです。

決断の裏側

角田

移籍にあたっての不安はありましたか?例えば、立ち上げたばかりの事務所に入ることは、しんどそうだとは思わなかったですか?

もちろん、しんどさがあることは覚悟しました。ただ、痛みがなければ成長しないという思いが強かったです。

角田

実際に入ってみてどうでしたか?

前職も今の仕事も大変さはありますが、違った種類のもののように感じています。今は、自分の責任感、主体的にやっている気持ちと裏表の大変さかなと思います。
角田:良くも悪くも、うちの事務所では「指示する人」がいませんよね。もちろんクオリティー・コントロールは徹底していますが、上からのレビューというよりは相互チェックといった感じが強いかもしれないです。最終的にはそれぞれが自分の責任と名前で判断をすることが求められます。
扱う案件の種類・質も大手事務所とはだいぶ違いますよね。

クライアントが困っていることについてアドバイスするというベースは一緒なのですが、ZeLoの扱う案件はよりクライアントに近いところにあるように思います。大手の事務所には、会社の法務部で解決できない困難な案件が上がってくる形が多いですが、ZeLoではクライアントが現場で直面している問題をそのまま相談してもらうことが多く、クライアントと一緒にいる感じがあります。経営者との距離が近く、より中に入っていく感じがあり、その分、素早い判断・対応が求められることも多いです。

角田

移籍の際に他に不安はなかったですか?「大手事務所にいた方が成長できるのではないか?」、「留学に行ってからの方が良いのでは?」といったことがよく言われたりしますよね。

確かにそういった理由から周囲に「もったいない」と言われることは多かったです。ただ、「ZeLoに行った方が自分は活躍できる」という確信がありました。留学については、今すぐに行きたいという訳ではなかったですし、いざ行きたくなった時には、本気を出せばどんな環境にいようと行けるんじゃないかと思っています。前の事務所を去ることに寂しさはありましたが、もったいないという気持ちはありませんでした。

角田

そういう風に考えられるのは、南先生に自信があることの裏返しかもね。何かを与えてもらおうというマインドを持っている人は整っている組織の方がいいという発想になりがちです。他方で、自分に自信がある人は、自分で切り開いていけばいいというマインドを持ち、どの環境の方が自分の力を発揮できるかという視点で判断するようになるのだと思います。
ZeLoとして与えられるものは実はほとんどなくて、ビジョンと、ミッションと、白いキャンバスがあるだけです。そこに可能性を感じるか、不安を覚えるかは、その人次第です。

ZeLoでの現在

角田

ZeLoでは今、どのような業務に取り組んでいますか?

スタートアップ関係の仕事が多いです。契約書作成、レビューや労務等の日常的な法律相談から、ファイナンス、紛争まで多岐に渡ります。

角田

スタートアップの仕事は、会社の根幹に関わっていくことが多く、非常にやりがいがあるよね。また、成長スピードがとても速く、顧問を始めた頃は2人でやっている会社だったのに、2年ちょっとの間に50人規模になっていることなどもあります。

スタートアップの法務の場合、創業期は小さい法律事務所を使って、上場時には大手の法律事務所に切り替えるというパターンがよくありますが、ZeLoは、会社のフェーズが進んでいってもずっとフォローしていくことを目指しています。そのためには、クライアントに合わせて、事務所の方も大きく成長していかなくてはなりません。

そうですね。ZeLoでは徐々に上場企業のクライアントも増えてきていますよね。

角田

南先生は、FinTechなどの先端分野にも取り組んでいますよね。

はい、現在、週の半分くらいは、クライアントであるFinTech系企業のオフィスに実際に行って、経営に近いところでロビイングや政策企画業務を行なっています。

大学時代から、法律はそこにあるものとして、その枠内で考えるということを半ば前提にしていたのですが、ロビイングをしている人たちは違うマインドをもっています。現在の法規制ではできなさそうだとなったときに、保護法益などに一度立ち戻った上で、この規制はいらないはずだという部分を見つけ、それを変えるためのアプローチを戦略的に考えます。法規制は所与のものではなく、可変的であり、ビジネスに応じて変えていかなければならないのだといのが、目からうろこで、すごく刺激的な経験をさせてもらっています。

角田

話を聞いているだけでも面白そうでいいよね。ZeLoの特徴として、弁護士全員が事務所の経営を考えているというのもありますよね。

売り上げ等の目標やその達成状況は常に共有されていますし、事務所の戦略や経営課題についても全員で議論しますね。

角田

課題を共有し、売り上げ目標、リクルート、長期戦略等について、みんなで考えていく。全員が経営者的立ち位置で、組織をゼロイチで一緒に作っていくという面白さがあります。

法律事務所は、カリスマ的な弁護士がいて、そこに人が集まるという構図が多いですが、ZeLoは良くも悪くもそういうカリスマ的な弁護士がおらず、みんなで組織を作って伸ばしていくという感じが面白いんじゃないかと思います。

さらなる飛躍へ

角田

南先生は、今後の目標をどのように考えていますか?

個人としては、クライアントが本当に困難な問題に直面したときに、信頼して頼ってもらえる存在になりたいと思っています。FinTech領域はビジネスと法律が深く関わっていて非常に面白いので、最近は、それを自分の軸にしていくのもいいんじゃないかと考えています。

角田

南先生は、「頼りになる弁護士」とはどういう存在だと思いますか?

クライアントの問題を自分の問題と捉え、当事者として一緒に考えてくれる弁護士が、頼りになるのではないでしょうか。

角田

それは本当に重要だね。一緒に問題を乗り越えていくことで、その弁護士はクライアントにとって代替性のないものとなっていくはずです。

そのためには、何でも解決できるというのが大事です。もちろん、自分だけの力で解決する必要はなく、調べたり、テクノロジーを利用したり、他の弁護士・専門家を連れてきたりするのでもいいのですが、どんな問題に対しても最善の解決策を素早く提供できる必要があります。単に知識の提供にとどまらず、ソリューションまで提供し、場合によっては意思決定も支援する。ここまでできて、クライアントにとって頼り甲斐のある弁護士になるのだと思います。

そうですね。そのためには、どのような力が求められてくると思いますか?

角田

まずは、各種の法領域やビジネスについて基礎的なことが大体わかるという総合力。そして、局面ごとの判断力が求められると思います。

それから、全人格的に魅力のある人でないと、信頼して頼んでもらえないように思います。そのために、いろいろな経験をして、場数を踏んで強くなりたいと思っています。

角田

そうですね。人から好かれること、人を巻き込む力というのは非常に大事です。また、場数・実戦経験を積むというのも、弁護士にとって欠かせません。

場数・実戦経験という点では、移籍して3か月の間だけでも、すごく色んな経験をすることができたように感じています。自分が最終判断をしなければならないことが増え、またその場ですぐに回答しなければならない場面も多いからだと思います。

角田

クライアントに安易に「問題ないです」と言ってリスクを抱えさせてはいけないけど、他方で何でも「ダメです」と言ってしまってはビジネスの芽を積むことにもなってしまいます。そうした判断を自分の力でしなければならないことは多いよね。
ZeLoの組織としての目標についてはどうですか?

ZeLoにはとっても優秀で志の高いメンバーが集まっています。皆が真摯に・誠実に仕事に向き合っていて、チームとしての意識も強くあります。組織としてもっともっと強くなり、今のペースからももっと加速して成長し続けていけたらいいなと思っています。

角田

組織として強くなっていくことと、個の力を失わないということを両立していくことが大事です。往往にしてこの二つを両立させることは難しく、組織化を進めると一人ひとりの個性がなくなってしまいがちです

そもそも、弁護士の業界では、個の力が強いと外に出た方が得だという風になり、結果としてボス弁と個性の弱い弁護士だけが残るということになりがちです。外に出てもやっていけるけど、ここにいた方が面白い、大きいチャレンジができる、というような環境を作り続けないといけないと思っています。

そういう意味では、ZeLoは宇宙一、というとても大きい目標を掲げてますよね(笑)

角田

そうだね。宇宙一とかいうのは、自分でもちょっと恥ずかしいんだよ(笑)ただ、大きい目標を掲げ続けることが重要だと思っています。
目標は、言い続けることで案外叶うものです。事業を作っていくというのは、先に掲げた大きな目標のために辻褄合わせをしていくようなところがあると思います。
今すぐに達成できない目標でも、未来に実現できればどんどん口に出していって構わない。そういった姿勢を、クライアントのスタートアップの経営者たちから学んでいます。

宇宙一目指してがんばりましょう!

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